発表されてからかなり時間が経ったと思うが、そのときからずっと楽しみにしていたイベントである。
半年前に行われた前回が初回だったようで、俺はそちらにも行っている。
切磋琢磨は、とにかくコンセプトが良い。
標語的には「一番良いライブをしたアーティストがヒーロー」みたいな感じで謳っている。
そして、その根底には「未だ知らぬアーティストを知って欲しい」という願いが込められている。
(と、俺は解釈している)
この規模のサーキットとしてはちょっと値段は高めかもしれないが、グッズやチケットを買える割引券がついてくるのが特徴だ。
それで、初見バンドの物販に行ってね、ということである。
どこまで実効性があるのかはわからないが、少なくとも賛同できる考え方である。
サーキットは乱立しているが、ここまで明確に理念を打ち出しているイベントは珍しいかもしれない。
ということで、期待値を上げたまま行ってきた。
ライブ観覧
TTを観た感じだと、ニュー風知空知にいる時間が長くなりそうだった。
知らないライブハウスなので事前に調べてみたら、どうもライブバーのような雰囲気のようだ。
弾き語りやアコースティックに適していると言える。
実際に入ってみると、フロアには椅子が20席ほどだろうか。
立ち見も可能ではあるが、有効キャパはかなり少なそうだ。
ちなみに喫煙所がベランダみたいなところで快適であるwww
SNARE COVER / ニュー風知空知
初見。
YouTubeで予習した中でも特に良さげだったので観てみた。
エレアコのミニギター?での弾き語りスタイルだ。
それでもエフェクター類を駆使していたのが良かったな。
特にルーパーを使って歌とギターを重ねているのが凄かった。
歌にはハーモナイザーも使っていたような気がする。
単純な弾き語りではないパフォーマンスで物珍しくて良かったな。
歌声も良くてファルセットもキレイだった。
詳しくは知らんけど、あれだけ強い声だとミックスボイスなんだろうか。
かなり良かったと思う。
ナギサワカリン with 狩野龍太郎(NOMAD POP) / ニュー風知空知
2週間ぶりの観覧、鍵盤も同じ人かな。
前回はバンドだったが今回はシッティングでギタボ+鍵盤。
エレアコではなくてセミアコなので、適度にエフェクターも使っていた。
エピフォンのESかな?詳しくはわからん。
ワウのカッティングなんかも上手く取り入れていた。
Twitterに流れてた先日のAdmの動画で見たんだっけなぁ。
ドーナツの曲をやっていて楽しかったな。
おお、なんかで観たことあるやつ!と思いながら参加していたww
歌唱力と声量が凄いので、この狭さのハコだと有り余る感はあったなww
マイクなしでも充分なぐらいだ。
—
リハと本番中に何度かストラップが外れてワチャワチャしていた。
それがその後のフラグになるとは、このときは知る由もなかった…。
ちなみに、ニュー風知空知に入るときに、入り時間だったナギサワカリンを見かけた。
「おはよう!」と声をかけられたが…。
伏し目がちに「あ、どうも…」みたいな対応になってしまった。
なんというか異性として好きで緊張しちゃうんだと思うwwww
短いスパンで観てしまったが、ガチ恋にならないように観る間隔を調整しなければwww
(顔ファンだけにならんように曲を聴いて勉強もしている)
NOMAD POPの曲もカバーしていたが…。
申し訳ない、ナギサワカリンしか観てなかった。
ウソツキ × 渡辺諒(ANTENA) / ニュー風知空知
初見。
ウソツキをYouTubeで予習したら良さげだったので観てみた。
そんときに観た恋学者みたいな曲を最初にやっててテンションが上がったな。
バンドのウソツキとしての活動は休止しているのか1人になったのかよくわからないが…。
とにかく1人でウソツキ名義だった。
個人としての名前は竹田だったかな。
曲も歌い方も独特でかなり印象的だったし、良かったと思う。
今後もなんとなくチェックをしておきたいところ。
アンテナ渡辺諒も声が良くて聴きやすかったが、個人的にはインパクトが弱かった。
こちらはバンドとして改めて観たいところだな。
2人の仲が良さそうだったのも好印象。
未菜 / ニュー風知空知
初見。
スタンダードなSSWという印象で、アコギの弾き語り。
歌っているときにずっとにこにこしていたのが印象的。
ちっこいタンバリンを足に付けてクラップを誘導するのはナイスだなぁ。
ちなみに後述の大柴広己にアレンジをしたもらった曲があるそうで、その縁での出演とか。
他の枠でも出演していたようだ。
大柴広己 × コヤマヒデカズ(CIVILIAN) / ニュー風知空知
コヤマヒデカズはCIVILIANとして観た前回の切磋琢磨以来半年ぶり、弾き語りスタイルは初見。
大柴広己は完全に初見。
前回の切磋琢磨のブログでも書いたが、コヤマヒデカズはボカロPとして知っているほどの大物だ。
というのも、俺はボカロPでありながらそもそもボカロ曲をほとんど聴かないので、有名ボカロPもあまり知らない。
そんな俺でも知っている有名ボカロPの1人がコヤマヒデカズ(=ナノウ)なのである。
大柴広己は知らないが、実はこちらも大物ボカロPだった。
というか、自身はボカロ曲として作っているわけじゃなさそうなので、ボカロ界隈の人ぐらい、だろうか。
大柴広己(もじゃ)と聞いても俺は全然ピンと来ないんだが…。
代表曲をれるりりがカバーしてくれて、みたいなことを言っていた。
れるりりはわりと好きなので知っているし有名だが、そのさらに上の存在みたいな感じだったww
そこでようやく凄さがわかった。
ちなみに、大柴広己とコヤマヒデカズは昔のボカロ界隈の飲み会で知り合ったらしいが…。
「まふまふくんや米津くんもいたねー」みたいなことを言っていたwww
会話の次元が高すぎるのよwwwwww
他にも貴重な話が盛りだくさんだったな。
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基本的には2人で交互に歌って、その合間に客からの質問に答えながらトークをする、みたいな感じだった。
酒も飲みながらでわりと緩い雰囲気かなと思いきや…。
どっちも歌い出したらヤバすぎる。
オーラというか空気が一変する感じ。
それぞれが代表曲の「ハロ/ハワユ」「さよならミッドナイト」などを披露。
いや…。
これ、当時から知ってる人からしたら、とんでもないことやぞwww
ちなみに、セトリは一緒にやったカバー曲(「カブトムシ」など)以外は決まってないらしく、その場のノリで持ち曲を歌っていた。
コヤマヒデカズは、トークの流れで即興で「夏色」を歌ったりしてたなww
んで、それにさらに即興で重ねてくる大柴広己がまた贅沢すぎるのよwwww
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この日は、幕張メッセでニコニコ超会議をやっていた。
どう考えてもそっちでやるべきコンテンツなのよwwwww
それをこんなこじんまりとしたライブバーでしっぽり観れるなんて…。
マジで贅沢の極みでヤバい。
切磋琢磨すごい…。
ハシグチカナデリヤ / MOSAiC
3週間ぶりの観覧、本日のお目当て。
新曲として最近ちょいちょいやっている「好きなら好きってYEAH」を初めて観れた。
曲振りでは、サーキットで好きなアーティストを見つけて好きって言おう、みたいなことを言っていた。
ハシグチカナデリヤは大トリということもあってか、切磋琢磨に対して大きな熱量で臨んでいたように思う。
もちろん新規の人に観てもらいたいというのが一番だろう。
実際に、アウェイだから燃える、みたいなことも言っていた。
しかし、切磋琢磨への熱量はそれだけに限らない。
朝から現場にいたようで、他の出演者のライブをかなり観ていたようだ。
それは演者としての関係構築の意味もあるだろうが…。
ツイートなんかも見る限りだと、単純にいろんなアーティストを観たいという気持ちも強そうだった。
そういう姿勢のアーティストは良いよね。
—
そんなハシグチカナデリヤは、上記のナギサワカリンも観ていた。
ナギサワカリンもまた、ハシグチカナデリヤのステージを観に来ていた。
7月にはAdmで対バンもあるからだろうか。
上記の通り、ナギサワカリンは出番のときにストラップが外れるというトラブルがあった。
フロアにいたナギサワカリンに対して、ギターの先輩としてハシグチカナデリヤは重要なアドバイスをしていた。
「ストラップを止めるためのゴムがあるから、ゴムを付けた方がいい、ゴムありで!」
クソワロタwwwwww
しかもそれを「地雷ラライ」のくだりでやるもんだから、面白くて仕方ないwwwwwww
ナギサワカリンもノリノリで最高やなwwwwwww
ようわからん人が観たら、ただ内輪ノリなのかもしれないけど。
対バンの宣伝も兼ねてると思えば、まぁありかなと思うwww
アンコールではなんとなく久々に観る「ニュートリノシンドローム」が始まったが、時間がないとのことで高速バージョンだ。
(そこまで含めて予定調和ではあるww)
—
終演後には、先日発売されたライブCDを購入した。
ライブバージョンではあるが、今まで音源化されていなかった以下の曲も入っている。
「遺言ロマンティック」
「デイドリームビーバー」
「地雷ラライ」
あまりライブを観ていない&SNSもチェックしきれていない俺からすると、あまり馴染んでいない曲なのでありがたいね。
「遺言ロマンティック」は本当に初めて聴いた気がするけど、めちゃくちゃかっこいいな、これ。
ライブでも観てみたいな。
「デイドリームビーバー」は…ほぼニルヴァーナだなww
まとめ
冒頭にも書いた通り、切磋琢磨は良いサーキットだな、と思う。
前回はGrand chocol8、アラウンドザ天竺、CIVILIAN、シャンプーズが出演していた。
今回はハシグチカナデリヤ、ナギサワカリン、コヤマヒデカズが出演していた。
これらのアーティストは、俺としてはそれぞれ異なるベクトルで好きと言える。
それらが一堂に会する感じが良くて燃えるのだ。
好きなアーティストがアウェイで、まさに切磋琢磨する様も良いものだ。
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本来ならば、サーキットなりフェスなりは同じジャンルで固めた方が客にとってはありがたいはずだ。
イベントのカラーとしてもわかりやすい。
でも、それをx軸として考えたときに、敢えてy軸で区切るようなトライをしているのが切磋琢磨だ。
まだ知らぬアーティストに出会うためにはその方が良いとも言える。
もちろん全てのアーティストを知っているわけではないが…。
サーキットやフェスというイベントに何度も言っていると「また同じような顔ぶれか…」と思うことがある。
1回で8組観るとして、もちろん全て好きなアーティストならそれはとても楽しい。
あえてそれを切って、知らないアーティストを観ようという気にはなかなかなれない。
つまり、発展性が乏しいのだ。
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誰しもこういうジャンル好き、というのはある。
でも、実はそこまで厳密ではなくて、食わず嫌いなだけかもしれない。
自分の観る目と聴く耳を磨くためにも、まだ知らぬアーティストに出会うというのはとても大切なことだと思う。
俺は普通に生きていたら、この日ほどアコースティックのライブを観ることはないと思う。
でも、自然とそういう機会に恵まれたのもありがたいことだ。
アーティスト同士はもちろん切磋琢磨しなければならない。
そして俺もまた、観る目と聴く耳を磨くために、切磋琢磨…ではないな、自己研鑽とでも言おうか。
それこそがより良い音楽に出会うために必要なことなんだろうな。
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ごちゃごちゃとそれっぽいことを書いたけど…。
とにかく俺が言いたいことは、切磋琢磨は良いイベントだよ、ってことなのよねww
しかし、それなのにとにかく集客が少ないwwww
俺が観てるアーティストがアウェイなだけか?ww
もっと多くの人が観ても良いと思うんだよなぁ。
コヤマヒデカズなんてまさにそうでさ、みんな観なくていいの?
俺ばっかりこんな贅沢しちゃって恐縮でーすwwwwみたいな感じなのよねww
次回の切磋琢磨はどうなるか知らんけど、もっと多くの人が集まる大きなイベントになるといいな。
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