このライブが告知されたのは、先月のミミノコロックの後ぐらいだったろうか。
日曜なのでタイミング的には行くことができる。
しかし、ファンクラブ会員しか行けないだと…!?
ならば答えは簡単だ。
ということで、CIVILIANのファンクラブに入ったわけだ。
せっかくなのでVIP会員になったんだが、VIPの最速先行は抽選が外れてしまった。
もしかしてかなり倍率が高いイベントなんだろうか、と不安になったが…。
次の抽選機会で無事に当選することができた。
非会員も1人まで連れて行けるということで、Aoyiくんと行くことに。
ライブ観覧
ファンクラブイベントということもあり、普段は着づらいビッグシルエットのTシャツを着て行った。
CIVILIANにハマりすぎて勢いで買ったものの、でかすぎて着るタイミングを逸していた。
XXXLほどのサイズだろうか。
これに合うボトムスがないんだよな…というのがネックだった。
ふだんはハーパンでライブに行っているようなおじさんなのでね。
ワイドパンツのようなものも見当たらなかったので、サルエルパンツを合わせてみた。
まぁシルエット的にはそれなりの形になっただろうか。
ついでに帽子もかぶってみて、より下北沢っぽくしたつもりだったが…。
Aoyiくんが言うには、とにかく似合ってないからやめろとwwww
雨が降ったり止んだりだったので、念のため傘も持っていくことにした。
スタートが20:00からと少し遅めということもあり、下北沢でスープカレーを食べてから向かった。
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現地に着くと、けっこうな人が並んでいた。
正確に言うと、並んでいたのではなくて道を挟んで会場の向かい側に集まっていた、という感じか。
フラワーズロフトは、人が道を埋めてしまわないように1人ずつ呼び出すシステムだ。
雨はあがっていたが、片手には傘、片手にはQRチケットを見せるためのスマホとドリンク代を払うための財布を持ったまま意気揚々と階段を下りた刹那…!
鈍い音とともに階段を転げ落ちたwwwwwwwwwww
あかんwwww外で履き慣れてないサルエルあかんwwwwwww
裾を踏んだのだろうか。
両手もふさがっていたので、まともに受け身も取れずに数段落下した。
フラワーズロフトの階段ってなんか急だしね…。
年始にライブハウスで流血沙汰になったから、今年はもうライブハウスでケガをしたくないと思っていたのに…。
脚にそれなりに擦り傷を抱えたままフロアに向かった。
ハコのチケットは別に、特製のピクチャーチケットももらった!
CIVILIAN
1か月半ぶりの観覧。
整理番号は80番台後半で、実際に、入場時に渡された整理番号は82番だった。
オンタイムの時点では数名ほどが抜けている感じだ。
ギュウギュウにならない音楽性のフロアでフラワーズロフトならかなり後の入場である。
ソールドアウトらしいけど、120枚ぐらいを売ってる感じだろうか。
フラワーズロフトは変な形のフロアでおなじみだ。
前方段下の奥の方は空いていたようだが、後方の段上から観ることにした。
ちょうどモニターの下ぐらいでステージの全体が見える位置だ。
—
ステージ上の配置は、ドラムがセンターの後方で、ギターとベースの機材はいつもと逆だった。
つまりギターが下手で、ベースが上手だ。
これについては当日夜の有田清幸のFC配信で理由を説明していたが、それはここでは割愛する。
まぁ簡単に言うと、試したいことがあったということみたいだ。
そういうのができるのもFCイベントの良いところかもしれない。
OPは何やらかっこいいSEだった。
俺は初めて聴いた気がするけど、昔に使っていたものだろうか。
メンバーが登壇すると、FCイベントらしくなんとなくいつもより和やかな雰囲気を感じた。
ステージからフロアを見渡すコヤマヒデカズが印象的だった。
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まずは『Seeds』から始まった。
比較的アッパーな曲で、ライブのスタートに相応しいと思う。
これはLyu:Lyu時代の曲でずいぶん久しぶりにやったようだ。
俺は音源では聴いているが、ライブで観るのは初めてだ。
この日にやる曲は事前にFC会員からリクエストを募って決められている。
『Seeds』から始まったということは、わりとLyu:Lyu曲に寄っている可能性を感じられた。
あまりやっていない曲を観れるのはアツいもんだ。
また、音源からもわかることだがLyu:Lyu曲は、シンセなどの他の楽器が極めて少ない。
ライブの演奏を観てもその生々しい演奏を感じられた。
同期を使わずに3ピースの音だけで成り立っていて、コーラスも有田清幸がやっていた。
それは良し悪しがあるんだろうが、そういうのも観れるというのがアツいわけだ。
本人たちも初心に返るような感覚があったのではないだろうか。
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続いてギターのディレイを使ったリフが印象的な『回転』が始まった。
と、思ったら違う曲だったwwww
どうやら『kama』という曲で、『回転』の元になった曲のようだ。
これは音源でも全く聞いたことがない。
ほとんどが『回転』と同じだが、サビが大幅に異なっている。
Lyu:Lyuのときはライブではこちらのバージョンでやっていたんだろうか。
それがリクエストされて上位に入っていることが驚きだ。
LUNA SEAで言うところの、『TIME IS DEAD』ではなくて『SEXUAL PARVASION』をやるような感じだろうか。
さらに『3331』が続いた。
めっちゃ好きな曲だからテンション上がるわーー!
これはCIVILIAN名義で音源になっている曲だが…。
そもそもコヤマヒデカズがボカロPのナノウとして発表したのが先だろうか。
だからボカロ曲とも言えるんだけど、ソリッドで攻撃的な演奏だからバンドで観たいと思ってたんだよなぁ。
ホントめっちゃ良いね。
こういうのをサーキットなんかでもやって欲しいww
コヤマヒデカズのMCが挟まれた。
今回はあえてストラトを使っているということだった。
たしかに最近はあまり使っているのを観たことはない気がする。
おそらく今回のセトリを考えたときにストラトが一番合っているという判断だったんだろう。
のちのFCラジオによると、同期が少ないからギターの役割が変わってくる、みたいなことを言っていた。
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その後、『爽やかな逃走』が始まった。
これもCIVILIANとしての曲である。
前のMCで有田清幸が言っていたのかな?
リクエストワンマンが久しぶりで、新しいファンも増えてバランスが変わった、みたいなことを言っていた。
新しいファンがLyu:Lyu曲を観たいというのと、CIVILIAN曲でもやってないのを観たい、ということだろうか。
個人的にも、思ってたよりCIVILIAN曲が多かった印象ではある。
俺も新しいファンではあるが、『爽やかな逃走』もおそらく初めて観れたので良かった。
そうこうしているうちに『文学少年の憂鬱』のアルペジオが演奏された。
弾き始めた瞬間に鳥肌もんだったね。
これもいわゆるボカロ曲ではある。
最近「2024 Ver.」のMVが公開されたけど、それはピアノバージョンになっていた。
でも音源通り、すなわちLyu:Lyu時代のバージョンで演奏されたのはアツかったな。
歌い方もそっちに寄せてたんじゃないだろうか。
「文学~の後は喋りにくい」と言いながら純市のMCが始まったww
初めて生で喋っているのを聴いたwww
『kama』の音源がないから困ったみたいな話をしていたwww
でも演奏はほぼ一緒みたいで、一番大変だったのはメロと歌詞が違うコヤマヒデカズである、と。
それに対してコヤマヒデカズは、文明の利器であるタブレットを使っている、ということを言っていた。
歌えなくなるぐらいなら歌詞を見ながらでもいい、という判断のようだ。
今回のような突発的に昔の曲をやる場合は、たしかにそれもいいのかもしれないな。
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MCの後に『campanula』『明日もし晴れたら』と、CIVILIAN曲が続いた。
ちなみに俺がCIVILIAN曲と書いているのは…。
CIVILIAN名義の音源として知ってるけどいつ初出の曲なのかはわからない、という前提で読んでもらえれば幸い。
このあたりは、まさかやるとは思わなくて油断してたなぁ。
『campanula』はめちゃくちゃいい曲だし、これが入ってるEPがけっこう好きなんだよね。
次に続いたLyu:Lyu曲の『ディストーテッド・アガペー』と合わせて、いわゆる良い曲ゾーンだったな。
この後のMCは有田清幸から始まった。
どうやら、メンバーそれぞれがMCを担当するというのを考えた張本人のようだ。
上記の立ち位置のこともそうだし、有田清幸はいろんなアイデアを出している役割みたいだね。
それはFCの配信なんかを聴いていてもよく感じられる。
フロントの2人は立ち位置に慣れないようだった。
純市はドラムとのコンタクトが取りにくい、コヤマヒデカズは照明の当たり方が違う、などと言っていたww
でも有田清幸としては、コヤマヒデカズの曲開始のハンドサインが見やすいと言っていた。
んで、コヤマヒデカズから「そういうのは言わなくていい」と怒られていたwwwww
それはコヤマヒデカズが正しいと思うwww
その後、ハンドサインが気になって見てしまったwwww
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有田清幸は「次のセクションは重い」と言って、『彗星』『心臓』が演奏された。
重いというよりはいわゆる世界観を重視するような曲だと思う。
アンビエントとまでは言わないが…。
繰り返されるフレーズと歌詞の内容に吸い込まれるような感覚だろうか。
そういった意味では「重い」という表現が適切なのかもしれない。
さらに『花よ花よ』が続いた。
もちろんこれもライブで演奏されるのを観たことはない。
しかし、Hakubiの片桐が配信で弾き語りをしていたのが印象的だった。
本末転倒ではあるが、それで改めて良い曲だなと思って気になっていた。
だから観れて良かったな。
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本編ラストにして、ようやくライブで観たことがある『メシア』が演奏された。
そして俺としては1年ぶりに観ることができたわけだ。
2022年の中頃からCIVILIANをライブで観るようになった。
そして、本格的にハマったというか、ライブを観てやられたのが『メシア』である。
今回と同じフラワーズロフトで観たということもあって、ちょっとエモかったな。
俺の中ではこれぞCIVILIAN、これぞコヤマヒデカズなのだ。
今までの曲以上にステージに吸い込まれるように観ていた。
ちなみにリクエストも『メシア』にしていた。
あとの配信で、やった曲はほとんど同率1位と言っていたので…。
え、俺が投票してなかったら落選してたかも、あぶねぇwwww
つまりファンからしたら『メシア』以上にレアな曲を多くやったということでもある。
たしかに俺がタイミング的に観れてないだけで、それなりに『メシア』はやってるしね…。
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CIVILIANはワンマンであってもアンコールをやらない場合がある印象だ。
(俺が知ってる限りの少ないサンプル)
フロアも戸惑っているのか、ぼちぼちとあまり揃わないアンコールが始まったww
俺としてもシンプルに「まだ観たい」という気持ちがあったので、積極的にアンコールをしていた。
メンバーが再び登壇すると、ライブの告知があった。
7月から9月にかけてワンマンシリーズと称したライブをするというものだった。
以前にもSNSなどで告知はされていたと思う。
コヤマヒデカズによると…。
メジャーにいたころはワンマンにあれこれ考えてて、多くの本数ができなかった。
今回のワンマンシリーズは、シンプルにバンドの曲と演奏を表現したい。
みたいな感じだった。
CIVILIANを追っていると、しばしば「メジャーにいたころは~」という話が出てくる。
俺はメジャー期は知らないが、その経験が今の活動に活かされているということなんだろう。
俺は他にもそういうアーティストを観ている。
上手く言えないが、メジャーの経験を経たインディーズアーティストが好きなのかもしれないな。
—
アンコール1曲目は『カッターナイフと冷たい夜』だった。
この曲もLyu:Lyu曲ではあるが、たしかそれでも世界が続くならとの対バンの時にやっていた。
タイトルの通り、かなりエッジの効いた攻撃的なサウンドの曲だ。
比較的やっている方なのかもしれないが、やはり最近のCIVILIANとしては珍しい曲の1つだろう。
ラストは『déclassé』で締められた。
最近よくやっている曲なので、リクエストとは関係なさそうな選曲だ。
冒頭では、16年間同じ気持ちで音楽をやってきて良かった、というようなことを言っていた。
『déclassé』は最近の曲だが、それをこのファンクラブイベントのラストでやったということに、強いメッセージ性を感じる。
おそらくコヤマヒデカズにとっては、この曲こそが現時点での集大成というか今までの作品の総決算のような感覚なのではないだろうか。
そんなことを考えながら、イベントの締めくくりに浸っていた。
MCもちょいちょいあったし、14曲ながら2時間があっという間に終わってしまった。
このライブを観ることができて良かったし、非常に満足度が高いライブだったな。
とは言え…。
これほどのライブを観てしまうと、他のバンドのライブを観る気が失せてしまうのは困りものだなwww
まとめ
このイベントはファンクラブ会員のリクエストでセトリが決まるというものだった。
他の人がどういう想いでリクエストをしたのかわからない。
俺は『メシア』と『LOVE/HATE/DRAMA』とリクエストした。
『メシア』は単純に好きすぎるから観たくて、『LOVE/HATE/DRAMA』はCIVILIAN曲の中でも好きだけど一番やらなそうだなぁと思って、という感じだ。
実際のライブを観て、なるほどな、と納得する選曲ではあった。
俺としては、ほとんどライブで観たことのない曲だったので新鮮だった。
しかし、あれもこれも観たかった、という曲も多い。
それだけCIVILIANとLyu:Lyuには良曲が多いということだろう。
—
今回のライブはLyu:Lyu曲が多かったが、CIVILIAN曲との違いは大きい。
上記にもちょいちょい書いていたが…。
まず基本的に、Lyu:Lyu曲は生の楽器の音で構成されているということだ。
極力、同期を使わずに3ピースの最低限の音だけで演奏されている。
有田清幸がコーラスをやっているというのもそのためだ。
それに対してCIVILIAN曲は同期を使う場面が多い。
コーラスも録音されたコヤマヒデカズの声だ。
その方が声が馴染むということを有田清幸も言っていて、それは確かにその通りかもしれない。
これはどちらが良いとか悪いとかの問題ではない。
どちらにも良さがや魅力がある。
—
のちのラジオでもコヤマヒデカズが語っていたが、同期のあるなしではギターの役割が変わってくる。
そのためにギターや機材を変えた、というようなことを言っていた。
もっと言ってしまえばボーカルもそうだし、ベースもドラムもそうだろう。
それを踏まえてLyu:Lyu曲のライブ演奏を観て、それらの演奏の醍醐味を感じることができた気がする。
ギターはカッティングやディレイのフレーズが印象的だ。
ベースはコード的なアプローチも多いし、ドラムが一音一音の役割が明確になっている。
ワンマンシリーズでも、ロックバンドの演奏を~みたいなことを言っていた。
このタイミングでこのイベントをやったことにも意味があるのかもしれない。
アルバムが出てから1年経ったというのも関係しているだろうか。
それは良い意味でのメジャー期へのアンチテーゼのようなものだろうか。
もちろんどちらが良いというわけではなくて、いずれもがLyu:LyuでありCIVILIANであるのだ。
—
バンド名が変わっているから、なんとなく分けて考えたくなってしまうのかもしれない。
LUNACYとLUNA SEAは違う、みたいなもんだろうか。
でも、コヤマヒデカズが言っていたように、16年間経っても同じ気持ちでやっていることに変わりはない。
どういう形で演奏されようが、その音楽の根幹は変わっていないのだ。
一言で音楽性と言ってしまうと変わっているのかもしれないが…。
そもそもCIVILIANというバンドはそういう次元のバンドではない。
そういう表面的な事象ではなくて、もっと内面的な衝動なのだ。
もちろんこれは俺が勝手にそう思っているだけだ。
でもだからこそ楽しめたイベントだったのかもしれない。
根幹を好きになれるということは、自分の根幹にも近づくことだ。
そういう音楽に出会うために、いろんなライブでいろんなバンドを観ているんだろうな。
これからのCIVILIANとLyu:Lyuの活躍も楽しみにしておこう。
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