バンド「82回目の終身刑」の葉月・鈴原優美などが所属する色彩WESTでは、コロナ禍ならではのサービスを提供している。
その代表的な例が「オンライン個別交流会」である。
興味はあるもののどういうものかよくわからなかったので、今まではスルーしていた。
しかし今回は、新規客が優先的に抽選される枠が設置されていたので、試しに応募してみたら当選した。
ライブ観覧じゃないので、感想を書くほどでもないと思ったんだけど。
思いの外、いろんな感情が湧いてきたので書き残しておくことにする。
当日まで
少し前にファンクラブ「監獄倶楽部」にて、スクラッチが開催された。
その当たりは「メンバーと30秒会話ができる」というものだ。
俺は、はっちゃんとえるちゃんと30秒会話をしたわけだが…。
30秒じゃ何も話せなくてワロタwwwwww
という状況がおもろくてそれはそれでハマりそうなんだけどwww
そこではっちゃんは言っていた。
「今度オンライン個別こうry」
本人としてみれば絶好の営業機会だったが途中で切れててワロタwwwww
—
また「#私を布教して」というアプリでやっている配信にて。
はっちゃんは独自のイベントでTwitterのリプライをする、ということもやっていた。
そこでも俺へのリプの内容は、オンライン個別交流会の営業だった。
もう何が言いたいかお分かりだろう?
…
…
…
はっちゃんは、俺とお話ししたいんだよ!!!!!
なんてかわいいんだ…。
葉月
今回は、新規枠のお試しということで、とりあえずはっちゃんのみにしてみた。
ツールはZoomを使い、原則としてビデオ通話だ。
俺は家にいるよりもシャキッとするし、お腹も減っていたのでコメダ珈琲店にて参加することにした。
それによりはっちゃんとのデート感覚を味わうためでもある。
恥ずかしがり屋で口下手な俺は、なんとなくシミュレーションをしてから臨んだ。
例えば、今まで伝えきれていなかったはっちゃんや82刑の好きなところ、とか。
あとはまだまだわからないことがあるので聞きたいこと、とか。
もちろん客である俺がもてなされるべきなんだろうが。
なぜかこういう時は、流れというか主導権を持って誘導したいタイプなのだ。
さらに言うと、俺が話す内容だけでなく、はっちゃんが話す内容さえもある程度は予想して臨んでいるわけだ。
—
しかし、俺の予定は崩れ去った。
崩れ去るぐらいに、衝撃的なことが起こったのだ。
それは開始早々にはっちゃんが発した言葉による。
「燃えてシンデレラ、聴いたよ」
と。
嬉しいとかありがたいとかよりも、ただただ驚きであり恐縮の発言である。
あまりにも予想外だったその言葉にかなり動揺してしまい、俺が話そうと思ってたことは全て忘れた。
—
わからない人も多いと思うので、説明をしておくと。
「燃えてシンデレラ」というのは、もっとも最近作った俺の曲である。
固定ツイートにしているので簡単に聴くことができる。
はっちゃんからしてみれば、俺なんてのは得体の知れない新参ファンである。
何を話したらいいかもよくわからないだろう。
つまり、話のネタ探しの一環で聴いてくれたわけだ。
(なんならブログのネタ提供という一面もあるww)
—
俺はそれなりに多くのインディーズアーティストと会話をしているかもしれない。
それはもちろんファンだったり観覧者としてだ。
しかし、その中でもTwitterではうるさい方なので、それなりに目立つのだろう。
「Twitterで宣伝してくれてありがとうございます」とか。
「ブログ読みました!」とか。
「ギター弾いてくれて嬉しい!」とか。
アーティストからそう言っていただけるのも嬉しいけど、実はわりと聞き慣れた言葉なのだ。
はっちゃんはすでにそういう段階を過ぎているというのもあるかもしれないし、オンライン個別交流会という特別なコンテンツだからというのもあるかもしれない。
しかし、いわゆるアーティストから、ど素人の俺の曲を聴いたという発言はかなり新鮮だった。
さらに言うと、その伝え方も作り手の心理を心得ている。
「なおきさんの曲を聴いた」じゃなくて「燃えてシンデレラ(曲名)を聴いた」と言われるのは大きな違いがある。
作り手というのは、圧倒的に後者が刺さるのだ。
俺の予想を遥かに超えた一言だった。
—
さらに「なおきさんが好きそうな曲だった」とも言っていた。
俺が作ってるんだから当たり前じゃん、と思うかもしれない。
そのあたりは俺もちょっと疑っていたので、なぜそう思うのか?と聞き直してみた。
まず「Aメロが歌謡曲っぽいから」とのこと。
これは俺がことあるごとに「泡沫」が好きだと言っていることと、ワンマンのブログに書いている通りだ。
そして「サビの四つ打ちとか」とも言っていた。
はっちゃんには四つ打ちが好きとは明言していないと思うが、これはおそらくはっちゃんの曲である「RESONANCE×RESISTANCE」を好きだと言ってるあたりから類推しているのだろう。
つまり、上辺だけで「俺が好きそう」と言っているのではなく、具体的な根拠に基づいた上で言っているのだ。
—
しかし、はっちゃんも完璧超人ではない、100の力で聴いてはいない。
俺のためにそこまで労力を割くのは合理的ではないしね。
実は燃えてシンデレラのサビは四つ打ちではないのであるwwwwwww
あと「これってボカロ?」って聞いてたけど、ツイートにシンガーソングライターに歌ってもらったと書いてるやろwwwwwww
(俺がボカロで曲を作る人だということを知ってるからそういう確認をしたのかもしれないが)
でも、大事なのはそこではなくて。
100じゃなくていいんだよ、0ではなくて1ができるかどうかってことが大事なのよね。
そこがはっちゃんの凄いところだと思うし、愛されるところだと思う。
同じような規模感で活動しているアーティストでそこまで気が利く人はなかなかいないだろうなぁ。
—
ここまで読んだだけでは、完全にアイドルというかキャバ嬢にハマっているおっさんだ。
上記の通りで、嬉しいという感想だけだったらそうかも知れない。
俺は、とにかく驚いたのである。
それはどちらかというと感心や感動にも近い。
しかも、はっちゃんというのはある程度ナチュラルにそういうことができる人なのだ。
当然ながら、俺だけではない。
全てのファンに対してそういう勢いで接しているのが凄いんだよ。
冒頭に冗談めいて、はっちゃんは俺とお話ししたいんだ、と書いたが。
それはあながち間違っていない上に、ほぼ全てのファンに対してそうなんだよ。
ここ数ヶ月、はっちゃんを見てて一番強く感じたことかもしれない。
もちろんアイドルとして、時にキャバ嬢のように振る舞うのはビジネス的に正しいことだと思う。
しかし、そもそもナチュラルにファンと接したり、ファンのことを知ったりするのも好きなんだろうね。
—
ところで「燃えてシンデレラを歌えるようにしとく」とも言っていた気がする。
さすがにそこまでいくとリップサービスにしか思えんけど。
キーがC(正しくはAm)の簡単なコードだし頑張れば耳コピできると思うので、やれるもんならやっていただきたいところだ(突然の煽り)
まとめ
ということで、初めてのオンライン個別交流会は、全く俺の思い通りにいかなかった。
一言で言うなら「完敗」である。
ホームランかっ飛ばしたろ!と思って打席に立ったが、160km/hのストレートに見逃し三振をした気分だ。
そう、オンライン個別交流会は戦いなのである。
だからリベンジをしなければならない。
次回は、MAXと思われる30分×2枠で申し込むしかねぇ!!!
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はっちゃんは凄い人だなと改めて思った。
はっちゃんの魅力を少しでも多くの人に知ってもらいたくてブログを書いたり、Twitterで拡散したりしているというのはある。
その甲斐あって、俺の周りの人にははっちゃんや82刑の魅力が少しずつ伝ってきたように思う。
もちろん82刑は他のメンバーも非常に魅力的だ。
しかし、82刑に興味を示し始めてる友人たちに覚えておいてもらいたいことがある。
俺はこれだけはっちゃんはっちゃん言ってるけど。
色彩WESTには、はっちゃんと同じぐらい、いや、違うベクトルとしてはっちゃん以上に凄いとも言える人物がいるのだ。
いずれ気づく時がくるだろう、裏で糸ひく総長の凄さに。
そもそもオンライン個別交流会というサービスを成り立たせている、というだけでもちょっと次元が違うなってわかると思う。
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