半年ぐらい前だろうか。
Aoyiくんから「この日、空けといて!」と言われて誘われたライブである。
そこまで言うのは珍しいし、俺としてもAoyiくんが激推ししているHakubiをじっくり観たいと思っていた。
お試しとしてムロフェスでHakubiを観て、かなり良かったのでテンションも上がっていたわけだ。
その代わりと言ってはなんだが…。
8月に同じゼップ羽田のTourbillonに付き合ってもらったwww
ライブ観覧
このライブは東京と大阪の2本立てになっている。
まだ、大阪のライブが終わっていないので、セトリのネタバレになるようなことは書きたくないが…。
まだ俺は全ての曲名を把握できてるわけではなく、有名曲の一部しかわからない。
だから、大したネタバレにはならないと思うが、ネタバレがイヤな方は注意してください。
Hakubi
ムロフェス以来、3か月ぶりの観覧。
野外であるムロフェスでしか観たことがないので、ライブハウスで観るのは初めてだ。
ゼップでやるのは初めてなようで、ここまででかいハコのワンマンはやったことがないのかもしれない。
ライブのタイトルが「賽は投げられた」ということで、サイコロのラババンを売っていた。
事前に発表されたときから、これは可愛い!と思っていたので、グッズはそれだけ買ってみた。
普段はどういう配置でやっているのかわからないが…。
ムロフェスのときは、いわゆる逆三角形の配置だった。
センター後方にドラムがあり、上手にギタボ、下手にベースという感じだ。
今回のゼップの広いステージでは…。
ギタボがセンターのような気がした。
それで逆三角形なもんだから、すげぇ下手に寄ってるww
俺がかなり上手で観てたからそう感じたのかな?
いや、そんなことないよなww
ん-、思えばムロフェスんときも下手に寄ってたかも?
—
特にセットというセットもないステージで、照明もシンプルだ。
音楽というか、片桐の歌を伝えるためだけのライブのように思えた。
ムロフェスのときも同じようなことを思ったんだよなぁ。
Hakubiのライブというのは、そのすべてが片桐の歌に集約されている。
早い段階でキラーチューンのひとつである『Eye』が演奏された。
この曲はムロフェスでもやっていたが、非常にライブで盛り上がりやすい曲だよなぁ。
ツカミとしてはかなり強力だ。
—
ライブの中盤で、俺の好きな曲『サイレンと東京』『或る日々』が続いた。
個人的にはハイライトとも言える場面だ。
『サイレンと東京』はなかなか重い曲だ。
ライブだとこんな感じになるんだなぁという感じで観ていた。
こういう曲をじっくり堪能できるのはワンマンの醍醐味かもしれない。
Hakubi新参の俺としては、これこそ片桐だよな、という気もしている。
その上で、さらなる代名詞ともいえる『或る日々』が続いたのでアツかったわけだ。
AoyiくんからHakubiを勧められたときに、この曲をプッシュされた。
だから、一番よく聴いているのが『或る日々』であり、俺の中でのHakubiすなわち片桐の代名詞なわけだ。
「もしも僕がいなくなったら
悲しむあなたが目に浮かんで
こんな僕でも愛されていたことに気づいた」
という歌詞がある。
よくある歌詞と言えばそうなんだが、ここに片桐が凝縮されている気がする。
そして、それはLyu:Lyuの『メシア』にも通ずるような感覚だ。
『或る日々』に救われた人も多いだろうなというのを改めて感じた。
—
そんな感じでエモくなっている中で、MCコーナーになった。
ドラムのマツイユウキが中心となって、ベースのヤスカワアルもトークに参加していた。
なんというか…。
関西人特有のおもろい雰囲気でしゃべっているが、そこまでおもろいわけでもなくww
個人的には、まだあんまりここは受け入れられないんだよなぁwwww
ヤスカワアルは「差し入れで唐揚げ棒をもらった」みたいなことを言っていた。
なんとなくフロアも静まり返っているようだった。
もちろん、MCが不要というわけではないんだが…。
ここまで片桐がフィーチャーされたバンドだと、どうしてもそこに浸りたくもなってしまう。
Hakubiは、世界観というよりも「如何に生の片桐を出せるか」というのが肝な気がする。
本人たちやファンの方には申し訳ないが、そんなわけで俺としては、MCコーナーはあんまり受け入れられていないww
—
俺はまだあまりHakubiの曲を覚えられていない。
曲名や曲順も曖昧だ。
その中でも得に好きな曲といえる『Twilight』も観ることができた。
歌詞は片桐らしいストレートな感じだが、他の曲とはちょっと違うタイプのアレンジで、とても印象深い曲なんだよなぁ。
シンセの使い方も良いし、ラスサビが倍テンになるのも良い。
あと、ちょっと記憶が定かではないんだが…。
『mirror』のときだったかなぁ。
片桐が曲中に語りを入れてる曲があった。
その内容は…。
今日、ゼップに来る途中に会ったファンから「あなたが生きる理由です」と言われた。
みたいな内容だった。
冒頭のMCでも、来る途中にファンから声をかけられたけどすっぴんだった。
みたいなちょっとおもろいトークをしていたが…。
そのフラグを壮大に回収してきた。
そしてその語りは、ファンに向けて「私の生きる理由はあなたたち」みたいな感じで締められた。
その時に俺は、これこそが片桐だな、と改めて思った。
—
『君が言うようにこの世界は』ではシンガロングがあった。
トゥトゥーアーアーとかだったので、歌詞がわからない俺でも対応できた。
でも、なんというか…。
Hakubiのファンはわりと控えめなのか…。
1000人ほどはいるであろうフロアのわりには声が小さかった気がするんだよなww
俺は積極的に参加していたが、最後で転調してミスったwww
事前にAoyiくんから「アンコールはない可能性がある」と言われていた。
なるほど、CIVILIANスタイルかと思って納得していた。
しかし、本編が終わると自然とフロアから拍手が続いた。
Aoyiくんも「絶対やるであろう曲をまだやってない」と示唆があった。
—
やはり特別なゼップだからか、アンコールが始まった。
アンコールにありがちな、メンバーがグッズの宣伝をする流れww
今回の目玉は片桐がデザインしたシャツ?なのかな。
そこらへんはあまり詳しくわかってなくて申し訳ない。
アンコールの最初は『辿る』だったかなぁ。
対バンライブでも定番の曲である。
続いて、最後の曲として『悲しいほどに毎日は』が演奏された。
これこそまさにシンガロング曲である。
Aoyiくんから事前に話を聞いていた。
コロナ禍になってシンガロングできなくなってしまった。
それがようやくできるようになって感慨深いものだと。
昔からのファンは、そういうのも含めて楽しむ曲なんだな。
でも、やっぱりちょっとフロアは控えめな気がするwww
あと、Aoyiくんからの情報で『悲しいほどに毎日は』のMVは…。
オフショットの片桐がずっとCIVILIANのシャツを着ている、というのが個人的にはツボだ。
そのMVを載せておこう。
アンコールも含めて2時間ほど。
あっという間に終わってしまったな。
知らん曲も多いけど、スッと歌に入っていけるワンマンだったと思う。
まとめ
上記の通り、Hakubiのギターボーカル片桐は、CIVILIANやコヤマヒデカズのファンとしても知られている。
むしろ、元々はナノウのファンかもしれない。
Aoyiくんは2,3年前からHakubiに激ハマりしており、しばしば話を聞いていたが…。
俺はCIVILIANからハマったわけだ。
片桐の歌詞はどことなくコヤマヒデカズの歌詞に近いものを感じる。
ストレートな言葉で、ネガティブなんだけど救いがあるような、そんな感じだ。
例えば、一般的に歌詞に出てくる「電車」とはどういうものだろうか。
好きな人に会いに行くための乗り物かもしれないし、未来への希望かもしれない。
しかし、片桐やコヤマヒデカズはそれを「飛び込むもの」として表現していることがある。
根本的に、俺に見えているものと彼らに見えているものは違うのだ。
でも、そんな心の深淵に向き合うからこそ、そこに差す光が見えるとも考えられる。
HakubiやCIVILIANの音楽に救われている人は多いと多いと思う。
そして片桐もまた、コヤマヒデカズなどの諸先輩の音楽に救われてきたのだろう。
後日、片桐の弾き語り配信で、Lyu:Lyuの『メシア』をリクエストしてみた。
片桐からは「好きすぎて歌いづらい」という返答があった。
俺はそれにすごく納得した。
それはまさに救世主や神に触れるようなことなのかもしれない。
—
俺に見えているものは違うんだろうけど、違うからこそ知りたいという気持ちがある。
いや、見えていないだけで俺もそんな闇を抱えているのかもしれない、と気づかされるような気持ちだ。
HakubiやCIVILIANの音楽は、俺にとって自分に向き合うための音楽なのかもしれない。
こういう歌詞や歌い方というのは異端なようで、実は普遍性があるものだと思うことがしばしばある。
しかも、心のより深いところを抉るような、銛のように突き刺すような感覚だ。
基本的には楽しい音楽を聴いていたい。
でも、根本的にはそういう音楽を求めてしまう俺もいる。
それは「浸る」というよりも「沈む」という言葉が合う。
CIVILIANの『遠征録』なんかはまさにそれを象徴している作品だ。
—
とは言うものの、まだまだHakubiは勉強不足だ。
とりあえず代表的な曲、ライブでよくやるような曲はわかるかも、ぐらいだ。
でも、ワンマンを経て、確実に聴く機会は増えてきた。
Aoyiくんが推してるからというのもあるけど、もう少しその音楽に触れてみたいもんだな。
ちなみに今回、ちょっと面白いことがあった。
デジタルチケ派のAoyiくんが、紙チケ派の俺のために紙チケで取ってくれていたwww
ちょっときゅんとしちゃうわwwww
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