趣味が「音楽」の人とは仲良くなれない

音楽

最近、というかもう20年ぐらいか。

インターネットの発達に伴って「インターネット上で知り合った人と仲良くなる」という機会が増えてきている。
SNSを代表として、ソーシャルゲームやマッチングアプリなんかもそうかもしれない。
(それらも含めた総称が「SNS」とも言える)

気の合いそうな人となら仲良くなりたいし、その後、一生の友達になる可能性もある。

そのために重要なのは、SNSなどの【プロフィール】だ。

写真や発信している情報なども重要な指標だが、入口として大きな意味を持っているのがプロフィールである。
年齢や性別、居住地、職業、血液型など、それだけで判断できないものの知っておきたい情報ではないだろうか。

その中には、しばしば【趣味】という項目がある。

これは目的となる対象が友人でも恋人でも、もっとも触れやすい項目のひとつであるといえる。
人によってウェイトは違うだろうが、少なくとも仲良くなるきっかけとして重要なのはほぼ間違いないだろう。

なんとなく趣味が合いそうな人とお近づきになりたい、というのは誰しも思っているはずだ。

SNSで仲良くなりたいと思うのは

では仮に…。

俺が「SNSで誰かと仲良くなりたい」と思ったらどういう感じになるかシミュレートしてみる。
(とりあえず年齢や居住地とかはどうでもいいとして…)

まず「趣味が合いそうな人がいたらいいな」と思うだろう。
逆に全然違う世界で生きている人にも興味はあるが、それを言い出すとこの記事がややこしくなるので割愛する。

とりあえず俺の趣味が何なのか、から考える必要がある。

サッカー観戦や競馬観戦とかいいかもしれないな。
一緒に観に行ける人がいたら楽しいもんね。
まぁ話ができるだけでも楽しいか。

ドライブなんかもありかな。
あ、でも、ドライブが趣味同士だったら運転手過多かな。
ドライブについて話をしても仕方ないしなぁ。

でもやっぱり、音楽が一番わかりやすいよなぁ。

よし、趣味が【音楽】の人を探そう!!!

…とは、ならんのよ。

タイトルに書いた通りなんだが…。

結論から言うと

「趣味が【音楽】の人とは仲良くなれない」

というのが、この記事のテーマである。

長い前振りになったが、ここからが本編である。

趣味【音楽】とは

このテーマの根源は…。

【音楽】って広すぎない?

ということだ。

あまりにも細分化されすぎるので、ターゲットが極めて曖昧だ。
もっと言ってしまえば、著しいホスピタリティの欠如を感じる。

俺が思いつく限りで、趣味【音楽】を細分化しながら考えてみる。

最初に大きく分けると「動作」

まず【音楽】に対してどういう動作を取ることが好きなのか、というのが最初の分岐点ではないだろうか。

・演奏する
・作る
・聴く
・観る
・勉強する
・教える

だいたいこのどれか、あるいは重複して当てはまる気がする。

だから、例えば「趣味は【音楽鑑賞】です」と言われると、動作が含まれるのでちょっとだけわかる。
あくまでもちょっとだ。

俺が【音楽鑑賞】と言われたときに受ける印象は「クラシックのコンサートに行くのが好きなのかな?」なんだが、実際はそういうわけでもなさそうだ。

そうなってくると次に考えるべきは「ジャンル」だろうか。
これは上記の動作のどれにでも必要な要素なので優先して考えたいところだ。

興味を持っている「ジャンル」

音楽の「ジャンル」というのは果てしなく多岐に分かれる。

・クラシック
・ポップス
・ロック
・ジャズ

もう書き出すのがイヤになったので止める。
当然ながら、例えばロックでも洋楽ロックなのか邦楽ロックなのかハードロックなのか、という階層がある。

ここまで来ると、「趣味【音楽】」がなんとなく掴みどころが出てくる気がする。

「趣味は邦楽ロックを聴くことです」
「ジャズを教える仕事をしています」

かなり具体的になっただろう。

しかし、これでもまだかなり幅広い。
あとはそれぞれに応じた細かい説明を付加すれば良いだろう。

その他の要素

上記の「動作」や「ジャンル」によって発生する要素もいろいろある。

例えば「演奏する」なら「楽器の種類」が必要だし、「ロックを聴く」なら「アーティスト名」なんかもわかるとベターだろう。
あと、個人的にはライブに行くのが好きなので、「観る」がライブなのか映像なのかというのは大きな分かれ目だ。

他にもいろいろと修飾はできるが、ここまで挙げた要素で趣味を書くだけでもかなりわかりやすいものになる。

「趣味はライブを観ることです。日本のロックが好きで、特にB’zをよく聴いています」

「趣味は音楽です」に比べると幾分、人となりがわかるはずだ。

SNSのプロフィールで趣味が選択肢になっているものがある。
そんなときは「音楽鑑賞」みたいなフワッとしたものを選ぶことになるが、それでもやはり記述欄に補足を書いておくべきだろう。

趣味の書き方に見えるホスピタリティ

仮に、趣味が【音楽・グルメ・ドライブ】だとする。

いや、そんなやつ無数におるやろwwww

また、「音楽ってなんすか?」っていちいち確認しないといけないのも極めて不親切な気がする。
確認するのも交流の一部だが、その結果、まったく興味のないものの可能性もある。
そうなってくると非常に気まずい。

音楽なら上記の通りだが…。
グルメなら何が好きなのかとか、ドライブなら運転するのかしないのかとか…。

いくらでも書きようがあるし、それこそが読んでくれる人へのホスピタリティだろう。
この場合のホスピタリティとは、ある意味「相手の選別」でもある。
つまり、「私はこういう人だから、こういう人と仲良くなりたい」という意思表示でもある。

ふわっと書いても全員と仲良くなれるわけではない。

100人中1人と仲良くできれば良くて、それを10000人に判定してもらえば100人と仲良くできる、という理屈で良いと思う。

つまり、趣味が「音楽」の人とは仲良くなれない、というのは…。

そこについて仲良くなる気がないとか、ホスピタリティに欠けてるとか、なんとなくそういう要素を感じてしまうからだと思う。

まとめ

趣味という項目にスポットを当てて書いてきたが、それはあらゆる場面において言えること。

仲良くなるためでなくても、単純に自己紹介として意味のないものは不要だ。
「私は人間です」とは言わんでしょww

オリジナリティを出す必要はないが、少なくとも相手に何かを伝えるときはホスピタリティを持つべきなのだ。
特に文字列においては、それである程度完結させる必要があると思う。

なんとなく無意識的に、幅を広めたり保険をかけたりして曖昧な表現になっていないだろうか。

相手の立場になって考えたり、あるいはその後に想定される言動を考えたりしての発信を心掛けたいものである。

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