2024/07/26(金) IRIS MONDOワンマンライブ「君と話したいこと」/ 新代田FEVER

音楽

俺は基本的に平日にライブに行くことができない。
簡単に言うと、終電ぐらいの時間まで働いているからだ。
人も少ないので簡単に休むこともできない。

しかし、この日は半休を取ることにした。
幸いにも新代田は会社からも近いので行きやすいので、それで間に合う算段だ。

ライブ観覧

オープンには間に合わなかったが、スタートの15分ほど前に着くことができた。
新代田FEVERは初めて来るライブハウスだが、非常にキレイで良かったな。

ちゃんと休めて間に合うか不安だったのでチケットは買っていなかった。
ということで、当日券で入場した。

フロアに入ると客がいっぱいという感じだった。
それでもそれなりに隙間はあったので、センターの5列目ほどで観ることに。

IRIS MONDO

2か月ぶりの観覧。

フロアの最前には、マイクとアコギが置かれていた。
メンバーが登場するや否や、そのフロアで『比と並』の演奏が始まった。

最近のIRIS MONDOはワンマンに向けて、路上ライブをやっていた。
それを気に入って来てくれた客も多かったからか、ワンコーラスほどそのスタイルでやっていた。
路上ライブと同じアコースティックスタイルではあるが、距離が近すぎではあったなwww

その後、ステージに登って通常のバンドセットの演奏が始まった。

まずはこの日のために書き下ろされたと思われる『君と話したいこと』でスタートした。
イベントの表題曲であり、アンセムのようなものだろうか。
初めて聴く曲だったこともあり、あっという間に終わってしまった。

次の『awake』が実質のスタートのようにも感じられた。
今の2人体制になってから、おそらく最初に作られた象徴的な曲だ。

続いた『昔日をなぞる海碧』と合わせて、ライブがじわじわと始まっていく印象を受けた。
それは良い意味でコバルトの海に溺れて沈んでいくような感覚だったかもしれない。

わりと序盤に前体制曲を演奏するパートとなった。

今回のワンマンにあたって、新曲をやるにしても今の持ち曲だけじゃ尺が足りないと思っていた。
だから、前体制曲もある程度はやるだろうと予想するのは容易かった。

まず『hello new day』が演奏された。
これはけっこう最近までやっていて、俺としても2年ぐらい前には観た記憶がある。

『MID-FICTION』もやっていたが、こちらに至っては俺は観た記憶がないww
いや、やってはいたんだろうけど、まだあんまり曲を認識してなかった頃というのが正確だろうか。

IRIS MONDOを観始めてから3年ほど経つ。
好きになったきっかけは前体制曲ではあるが、基本的に現体制曲の方がしっくりきている。
とは言え、やはりもはやレアになってしまった曲が観れるワンマンはいいもんだな。

個人的には『RAINY』が観たかったけどwww
なんか帰りに雨降ってたしwwww

『ブルーサマーエンド』と『本音』が続くのもワンマンらしい展開だ。
いわゆる緩急の「緩」に相当するパートとなっている。

『本音』はまさにくるみスカイウォーカーの本音という感じがする曲だ。
歌詞を聞くと、愚直に音楽をやってきたことが窺える。
その結果としてこのワンマンがあるんだな、ということを改めて感じた。

本編ではここで演奏された『比と並』もそうだろう。

どうしても他人と比べてしまいたくなるものだ。
それは大事なことで、勝負に勝たないと上にはいけない。
しかし、そのために大事なことは自分らしさでもある気がする。

特に音楽においてはそうだ。
いかに自分らしさで勝負できるかというのが勝ち抜くポイントだ。
ていうか、俺はそれを感じられる人やバンドが好きだな、とつくづく思う。

長めのSEに乗せたMCから『迷信ステレオタイプ』が始まった。
なんかめちゃくちゃ良かったなぁ。

個人的に、ライブで映える曲だな、と思う。
ライブで映えるというか、音源とライブの印象が違うというか。
そういう曲は、今回のように客が多い場面でより光るもんだ。

俺的には、これほど拳を突き上げるのが似合う曲はないんじゃないか、という感じだ。

音源として発表されている最新曲『MY SWEET KILLER』と…。
さらにここで今回差発表の新曲が2曲披露された。

『迷信ステレオタイプ』の余韻に浸ってて、新曲の記憶がないwww
なんかエベレストって言ってた気がするwwww

TikTokだかInstagramだかでバズったキラーチューン『Day.1』がいいところで演奏された。
これをきっかけにファンになった人は多いだろうし、それでこのワンマンに来た人も多いはずだ。

ライブ終盤のワイパーはしんみりするもんだ。
あーこれで終わるんやなぁというのをなんとなく感じながら観ていた。

本編ラストは『俗世間ログアウト』で締められた。
盛り上がり鉄板曲である。

アッパー曲の連打で終わるワンマンは多いが…。
『Day.1』を挟んでいるのはなんとなく効果的な気がした。
フルパワーで俗世間からログアウトできるというもんだ。

アンコールでは、サプライズとして来年3月のWWWワンマンが発表された。
FEVERよりも少しキャパが大きくて400程度だと思われる。
さらなるステップアップのライブとなる。

今回はどれぐらい入ったんかな?150ぐらいだろうか。
そう考えるとおそらくWWWで200以上入れるというのが合格ラインと言えるかもしれない。

と、気難しいことをゴチャゴチャ考えていたら、この日4曲目となる新曲が演奏された。
アルコールの曲だったと思う(アンコールなのに)

この日に発表された新曲の中では一番良い曲だと思ったなぁ。
みんなで声を出せるタイプで、ノリ的に野外フェスに合いそうな気がした。
ムロフェスを観たばっかりだったので、なんかそれがしっくりきた。

ラストは『相対愛憎ラブソング』で締められた。
めっちゃ盛り上がったし、すげぇ好きな曲だな、うん。

物販に行こうかとも思ったが、人が多かったのでそのまま帰路へ。

まとめ

IRIS MONDOを初めて観たのは3年ほど前だ。
その時は、メンバーが抜けたばかりだったと思う。

特に事前に口コミを聞いたりや予習をしたりしていたわけではない。
でも、良いバンドだな、と思って曲をDLしていた。
それから現体制曲が増えてきて、徐々にIRIS MONDOの評価が上がっていって今に至る。

その間もワンマンはやっていたと思うが、ワンマンに行くのはこれが初めてだ。

思えば、事前情報なしで対バンで観てここまでハマっているバンドは他にないかもしれない。

初めてIRIS MONDOを観たのは、いわゆるガールズバンド系のイベントだった。

別にそれが嫌いというわけではないし、好きだからそのイベントに行ったんだろうが…。
どうもその界隈は、ワチャワチャすることに主眼が置かれているような気がしてならない。

そんな中で、俺的にIRIS MONDOは光った存在だった。

当時は前体制曲しかやっていなかったが…。
ああ、この界隈でもこういう音楽をやってるバンドがいるんだな、と思った気がする。

一言で言ってしまうと、これは聴ける音楽だな、と思ったんだろう。

今回のワンマンライブを観ても同じような印象を受けた。

思っていた以上に落ち着いたフロアだった。
それは盛り上がっていないということではない。

のめり込むように観たり聴いたりという感じだろうか。
ガールズバンド界隈特有のワチャワチャした感じではなかった。

くるみスカイウォーカーの紡ぐ言葉や、スーパーさったんの一挙手一投足が…。
客の1人1人に浸透していく感覚だろうか。

その上で、一緒に腕を上げる場面や声を出す場面はある、という感じだ。

特に印象的だったのは、ちびっこが最前列で観ていたことだ。
女子供が安全に観れるというのはとても評価できるポイントだろう。

俺も前方で観ていたが、立ち位置を変えることなく観ることができた。
(ムロフェスではしゃいでいたやつが言うことではないがww)

IRIS MONDOの音楽は、ポエトリーリーディングを謳っている。
俺がそういう音楽を他に聴かないから馴染みのないものだった。
全部が全部ではないが、少なくとも俺の中では大きな独自性があると言える。

簡単に言うと、それはポエムを読むということになる。
メロディーに乗せるよりも、伝えたい言葉をそのまま伝えることができる形態なんだろう。

そこまで顕著なものではないが…。
思えばCIVILIANやHakubiの曲にもそういうパートがある。
朗読のようなものだったり、ワンフレーズだけだったり、だ。

なんとなく俺の中では、IRIS MONDOはそういうバンドに近しい存在にも感じる。
そして俺はそういうバンドを”救世主バンド”と呼んでいる。

人類は古くから、宗教という概念を持っている。
誰もが心の中では救いを求めている気がする。
むしろ、それが動物と人類の違いとも言えるかもしれない。

音楽そのものが人類の本質に近い文化だとも思うが…。
救世主バンドは、別の角度で人類の本質に迫るようなものかもしれない。

CIVILIANのコヤマヒデカズにしても、Hakubiの片桐にしても…。
そしてIRIS MONDOのくるみスカイウォーカーも…。
少なからず悩める人を救っているんだろうな、と思う。
あと、なぜかみんなタトゥーを入れているwwwww

さて、IRIS MONDOの勢いと努力を感じるワンマンライブだった。
少し気が抜けたかもしれないが、これからの活躍にも期待だな。

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