X(旧Twitter)を見ていると、どうやらASH FRASTは新曲をやっているらしいということがわかった。
愛沢絢夏の周年イベントに合わせて用意された曲だろうか。
しかし、具体的にはどういう新曲なのかよくわからない。
ライブ動画とかも回ってこないし…。
と思っていたら、ぺこキャスにて「福島では新曲をやるらしい」という情報を得た。
ふむ、なるほど。
ならば行こうではないか、福島へ。
ここのところ仕事もバタバタしていて、なんとなくドライブしたい気分でもあったし。
ライブ観覧
福島は車で順調に行けば片道4時間ほどだ。
ライブが終わってからでも27時ぐらいには帰れる。
車で日帰りできる範囲は遠征ではないのだ。
福島はだいたいその範囲の上限である。
同じく西なら名古屋、北なら新潟あたりが上限だろうか。
とは言え、遠出であることには変わりない。
福島まで行くならついでに会津の小原涼聖地巡礼もしようと考えた。
しかし、この日は気温が低く、猪苗代湖や磐梯山周辺は雪が降っていた。
磐越道の一部は冬用タイヤ規制がかかっていたので会津行きは断念。
そのために朝早くに出ていたこともあり、SAや道の駅で仮眠を取りつつ福島へ。
ライブハウスに着くと、ぺこややまざきっちなど東京でも知った顔がいて一安心だ。
Anytale
初見。
この日のイベントは、ASH FRASTとライブハウスであるアウトラインの共催とのことだ。
ライブハウス側が呼んだと思われる地元の高校生バンドである。
高校生バンドということで、どんなもんかなと思いながら観ていた。
我々世代が高校生のころにやっていたような有名曲のカバーが多くて聞き馴染みはあった。
なんなら昔の自分を観ているような気分でもあるwww
ちょいちょいスマホ(歌詞?)を見ながら歌ってたのは気になったな。
オリジナルもやっていたので、それがもっと増えると良いよね。
AKARA
5か月ぶりの観覧。
いつもサポートのSenaばかり観てしまうんだが、この日はサポなしだったので、落ち着いてオリジナルメンバーを観れた気がする。
よくよく観ていると琴にはけっこういろんな奏法があると感じた。
あとやっぱ笛の人かっこええな。
バラードは初聴きだと思うけど良かったな。
ああいう雰囲気は好きである。
ASH FRAST
ワンマン以来3か月ぶりの観覧。
と愛沢絢夏に伝えたら、あけましておめでとうと言われた。
最初に出演していた高校生バンドAnytaleのメンバーが最前に陣取っていた。
圧縮とかあるだろうけど大丈夫だろうか、と思ったが特に問題はなかった。
ふだんは、演者はフロアの前方で観るなと思っているが…。
まぁ高校生だし、余裕のあるフロアだし、大目に見ようという感じだ。
遠出の高揚感もあってか、わりと大らかな俺である。
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スリーマンということで、ASH FRASTは特に尺が長かった。
だからだろうか、ふだんあまりやってなさそうな『INSPIRE』もやっていた。
最近よく思うことがある。
対バンはツーマン、多くてもスリーマンだな、と。
30分ぐらいの尺だとどうもフェス感が出てしまうというか。
さて、冒頭に書いた通り、新曲を期待して来たわけだ。
中盤ほどで新曲『NOISE』が披露された。
各楽器のリズムが複雑に絡み合うような感じだったな。
ドラムは速い8ビートで、ベースは随所にスラップ、ギターは16分のカッティングという感じだろうか。
150BPM(聴いた時は160ぐらいかと思ったが本人談で150)ほどで、16分のノリだから体感は速いかもしれない。
ギターの単音リフもけっこう印象的だった。
ASH FRASTの曲は楽器のアレンジがわりと好きなので、新しい曲はどうしてもそこから聴いてしまう。
ボーカルはまだあまりちゃんと聴けていない。
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その後は『Be crazy』が続いた。
スクワットや空気椅子はなくなったが、相変わらずワチャワチャしたフロアだなww
ワンマンのときに感じたデジタル感は軽減されていた気がする。
というか、俺の記憶がそもそも間違っているのかもしれない。
MCを挟んで『優しい人よ』をやっていた。
愛沢絢夏の曲振りMCはわかりやすいからいいんだけど、「福島の人は優しい人が多い」みたいなことを言っていた気がする。
ラストは『OVER LIMIT』で締められた。
Anytaleだけでなく、AKARAのメンバーも含めてフロアが一体化していたね。
その勢いのままフロアにはアンコールが響いた。
主催イベントとは言え、こういう対バンではアンコールはやらなそうだ。
本人たちもやるつもりはなかったようだが、ライブハウスの許可を得て『Dead or Alive』が始まった。
突発的にアンコールをやったせいか、愛沢絢夏がその場でDAWをいじっていたのが印象的だった。
パッと見た感じSTUDIO ONEかな?
そういうところにシンパシーを感じてキュンとしてしまうタイプだwww
短いイベントながら、ギュッと内容が詰まっていて満足度の高いライブだったな。
ぺこはよく「ASH FRASTの遠征は良い」と言っている。
そこには、アウェイ的な良さが含まれていると解釈している。
徐々にフロアがASH FRASTのカラーに染まっていくのが良いんだろう。
今回はどちらかというとアットホーム感があった気がする。
はっきり言って客が少なかったので、最初から最後まで一体感のあるフロアという感じだろうか。
それでも、遠征ならではの空気感や愛沢絢夏の出身県ならではの雰囲気はあったと思う。
あとガイドブックが新しくなっているのも良かった。
観光
上記の通り、ライブが終わってから帰っても27時には帰れるので、なんてことはない距離なんだが…。
せっかくなので観光をしてから帰ることにした。
郡山湯処 まねきの湯
まず、あの郡山まねきの湯へ。
何が「あの」かと言うと、ちょいちょいライブをやっていることで有名なのだ。
特に知っているところだと、ハシグチカナデリヤや魁がよく出ているように思う。
しかも、ここは泊まることができるのだ。
3000円程度なので、同価格のようわからん宿に泊まるぐらいならよっぽど快適だ。
深夜であっても風呂やサウナを利用できるのもありがたい。
お得な朝食セットも美味くて良かったな。
宴会場のような場所にはステージがあった。
どうやらここでライブをやっているようだ。
那須千本松牧場
ということで、風呂屋で日曜日の朝を迎えたわけだ。
そんなに早くに帰っても仕方がないので、さらなる観光地へ。
帰路にある千本松牧場へ行くことにした。
高速道路のICから近いので大きなロスタイムがないというのが良いところだ。
20年以上前に行ったことがあるんだが、全く記憶にないwww
とりあえず、家族連れに紛れておっさん1人で遊ぶことにした。
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しかし、敷地が広大すぎるのでレンタルサイクルを使うことに。
実に数年ぶりに自転車に乗るので不安しかないwww
歩きなら気にならない程度の坂道が自転車だとかなりきつい…。
とりあえず自転車に乗って「どうぶつふれあい広場」へ。
本当におっさん1人で行くような場所ではないが、最も牧場をエンジョイできるコーナーだ。
すっかり楽しむことができたww
サイクリングコースは1周4kmとのことだ。
行きに少し登ったので、帰りは木々の中を下りで進めて快適だった。
夏や秋ならより景色も良さそうだ。
まとめ
結果的に、今回の福島ライブで一番の収穫は、高校生バンドを観れたことかもしれない。
上記の通り、オリジナル曲も少ないようないわゆるコピバンだ。
理性的に考えると、それを観るのに金や労力をかけたくないんだが…。
だからこそふだんは思わないようなことを思った気がする。
まず彼らにとって、プロのバンドと対バンするというのは良い経験だろうということ。
そして逆に、それはASH FRASTにとっても良い経験だとも思う。
俺は基本的に、好きなバンドはより格上と対バンして欲しいと思っている。
しかし、ASH FRASTにとっては格下との対バンだ。
もちろんこれまでも格下との対バンはしているんだが…。
ここまでの状況は観たことがなかった。
そうすることでASH FRASTの客観的な評価を感じることができた気がする。
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ASH FRASTは好きだが、そんなに売れているバンドだとは思っていない。
先日のルピナスでも、あれだけのメンツの中ならシャングリラじゃなくて251が妥当だよな、と思う。
しかし、別の角度から客観的に観てみると…。
福島アウトラインにはASH FRASTのポスターも貼っていて、そんなバンドが凱旋(?)で来てくれたわけだ。
地元の高校生バンドからしたら、あのASH FRASTと対バンできる!みたいな気持ちかもしれない。
なんとなく愛沢絢夏も先輩風を吹かせている感じが新鮮に思えたww
とにかく地元の高校生バンドと対バンすることによって…。
学園祭にも呼んでもらえるかもしれないし、高校生ファンの獲得にも繋がるかもしれない。
格下との対バンは意味ないと思いつつ、ここまで極端な相手だと実はメリットしかない気がする。
そんなことを考えると、とても意味のある遠征だったんじゃないだろうか。
常々俺は、おっさんしかいない現場は滅びると思っている。
最近よく観ているそれなりに売れているバンドのフロアには若者や女性が多い。
ASH FRASTもそういう若者にアピールできる機会が今後も増えると良いもんだね。
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