高円寺という街には馴染みがある。
しかし、それ故にあんまり行きたくないという気持ちもあるww
それでも今回は行くしかないというメンツだったので行ってみることに。
界隈のバンドに詳しくなってきたからか、観たいものが増えてくると抗えないものだ。
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このイベントは佐藤周作主催のイベントである。
昔からやっているようだが、俺は初めて観に行ってみた。
佐藤周作(さとうしゅうさく名義?)は天体3349でベースを弾いていたが、体調不良か何かで脱退して実質バンドも休止になってた気がする。
ライブ観覧
高円寺のサーキットに行くのは初めてである。
下北沢ほどライブハウスが密集していないが、吉祥寺よりは移動しやすい、という感じだろうか。
HIGHはほぼ住宅地みたいなところにあるが、わりと大きくてキレイな印象だ。
でも、調べてみたら7年半ぶりの訪問だったww
四丁目のアンナ / HIGH
約3年半ぶりの観覧。
出てるサーキットなど(主に吉祥寺)にはよく行っている気がするが、タイミングが合わずに観れていなかった。
ほぼ記憶に残っていなかったので、新鮮な気持ちで観てみることに。
まず、わりといろんなタイプの曲がある。
それに合わせて、ボーカルの表現(歌や動き)も豊かなのが良かったな。
以前観たときはどうだったか忘れたが、2曲ほどはギタボもやっていた。
総合的に考えて、華のあるボーカルで良いなぁと思う。
ちなみにギターはアラウンドザ天竺の僭越である。
もはやそちらで見慣れてしまっているが…。
アラ天に加入(サポート?)した当初は「ああ、アンナの人や…」と思っていた。
久しぶりに本業(?)が観れたので、それも良かったな。
ロマンス&バカンス / HIGH
1か月ぶりの観覧、本日最大のお目当て。
以前にキャスか何かで、新曲をいくつか作ってるみたいなことを言ってた気がする。
んで、リハで新曲をやっていた。
曲調はなんとなく「カントリービアー」っぽい印象で、ハンドマイクを使うタイプの曲のようだ。
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チョメP曰く「高円寺の偏差値は15」とのことで、そこから偏差値が50下がったので-35になってしまった。
今まで俺がライブで聞いた中では最も初期偏差値の低い地域な気がするwww
(自虐的に言っている出身地の千葉のどっかですら25ぐらいだったような?)
そんなチョメPはMCで「高円寺に10年ぐらい住んでいた」と言っていた。
高円寺は、いかにもサブカル色の強い街だ。
バンドマンが多いという認識もあるが、それ以外の文化(その他のアート・演劇・お笑いなど)についても同じくかもしれない。
下北沢や西荻窪なんかとも違うディープさがある。
そんなことをボンヤリ考えながらMC後の「バカとサリー」を観てみた。
高円寺という街の情景が思い浮かぶような曲だな、と改めて思った。
ロマンス&バカンスは物理的には池袋のバンドなんだが、精神的には高円寺のバンドなのかもしれない。
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フロアには主催の奥さんと娘さんがいた。
チョメPは「もっこり系ラウドロック」「おちんちんYEAH」「帳消しサンバ」で、娘さん(小学生低学年ぐらい?)に散々絡んでいたので、今後もう高円寺に呼ばれることはないかもしれないww
(もちろん仲が良い故のことだろう)
虎の子ラミー / HIGH
1か月ぶりの観覧。
意外にも高円寺は初めてらしい?
俺はギターのミズキが好きなので、上手で観ることに。
まず、目を引いたのはギター本体である。
俺は初めて見た気がするんだけど、真っ赤なSSHのストラトタイプだったなぁ。
(最近のロゴがようわからんものの字面的にはエドワーズぽかった)
好きと言っているわりには、SNSも全然見てないからnew gearなのか何なのかすらわからんけどww
でも、バンドのイメージ的に、少なくとも見た目はかなり合ってる気がした。
「限界突破」でマザーはフロアへダイブ。
そこまでいっぱい客が入ってなかったが、曲が始まったタイミングかマザーが動き出したタイミングか、センターに集まるファンたちは有能だよww
そのままマザーは退場して2階からの歌唱であるww
「君住む街へ」前のMCでは「高円寺は住みたい街」だと言っていた。
たしかに似合うよなぁ…こんな感じの人いるしwww
立て続けにHIGHでの観覧が続いたこともあり、パスを買うのを忘れてしまった…。
(ロマバカのパスは入場時に買った)
ハシグチカナデリヤ / HIGH
約半年ぶりの観覧。
と考えると、何気にすげぇ久しぶりだ。
ギターのサポメンがいるライブを観るのも久しぶりすぎる。
それこそワンマン以来とかかもしれない。
ギターのサポメンまで入れるというのは、それだけ今回のイベントのウェイトが大きいということなのかもしれない。
仲の良い人の主催だし、このあとも出番があるし、病み上がり?だし、気合の入りっぷりを感じる。
(もちろん全てのライブに気合は入ってる)
リハの時間が余ったので(わりと毎度のこと)、即興セッションで場を温めるサービス。
これはアツかったな。
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「カピバラ飼いたい」では、カピバラが1匹の流れで「(主催は)離婚が2回」みたいなこと言ってたなwww
(違ったらごめんなさいだけど)
ロマバカんときもだけど、演者から愛されてる主催者だなぁと思った。
フェスやサーキットってそういうもんだよな。
「地雷ラライ」は流れてくる動画とかではなんとなく観たことあったけど、ライブでは初めての観覧だ。
ハシグチカナデリヤの、なんていうのかな、こういう皮肉っぽい曲はすげぇいいなと思うww
ラスサビでは、僭越(四丁目のアンナ/アラウンドザ天竺)もゲスト参加してコーラスループ芸(?)
そこだけは動画撮影OKで、多くの人がTwitterにも投稿していた。
俺は、見入ってしまって撮らなかったけどww
とりあえずめっちゃおもろかったなwww
ハシグチカナデリヤとベースは引き続きの出演へ。
サナダヒデト / HIGH
完全に初見。
裏のアラウンドザ天竺と迷ったんだけど、ハシグチカナデリヤがサポートだし、観てみることに。
初見だし、フロアは女子ばかりだし、後方からノンビリと。
パワフルかつ特徴的なボーカルで聞き応えあったなぁ。
曲もわりと王道的で馴染みやすい感じ。
ほぼギターに専念していたハシグチカナデリヤは頭を振りすぎてメガネをすっ飛ばしてたww
むしろそれでも脱げない帽子って凄いなwww
(休憩 / 天下一品高円寺店)
高円寺には魅力的な飲食店が多いが、あえてどこでも食べられる天下一品をチョイス。
知らない人も多いかもしれないが、高円寺と言えば天下一品なのである。
いや、逆か。
天下一品といえば、高円寺店なのである。
比較的都心から近いのに駅前のようなごちゃごちゃした立地ではないからか、著名人が撮影などに利用することが多い。
SILENT SIRENの「天下一品のテーマ」MVや、アメトーーク!の「天下一品芸人」などが代表的だろうか。
店舗にはサインなどが飾られている。
しかし、俺的な目当ては、やはり…!
SUGIZO!!!
おすすめの食べ方も掲載されていたが、それはなんか高いからやめたww
ちなみに、ちょっと関係ない情報だが…。
この天下一品高円寺店の近くには、以下のような看板も見られる。
SLAVEは押さえておきたいスポットだwww
ヤジマX / Club ROOTS!
完全に初見。
Aoyiくんがちょこフェスで観たときに気に入ったようだ。
「キミ(俺)は好きだと思うから観た方がいい」
としきりに勧めてくるので観てみることに。
基本的にはギターバッキングをその場でルーパーに録って、それに合わせて歌ったりドラムを叩いたり、という感じ。
ステージ上を行ったり来たりしていてなんかバタバタしていたwww
タイトルなどはわからないが、ウォーミングアップをするかのように「パンティ泥棒~」のコール&レスポンスから始まった。
その後もよくわからない曲が続いた。
ライブハウス以外ではグダグダしてる、みたいな曲があって、それはちょっとエモかった。
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ギターは基本的にはコード弾きである。
ループが多いが、弾き語りにも近い感覚だ。
ちなみにギターには、今井寿のサインと思われるものが書かれていた。
その真贋はわからないが、あとで改めて調べてみたらギターそのものが昔の今井寿モデルぽかったな。
(現場で見たときは布袋シェイプだなと思ったけど、そもそも今井寿が布袋の影響受けてるしね)
つまり世代的に、俺と親和性があるということでもある。
よく考えたら他の演者についても、やたら同年代の多いイベントだ。
イベントタイトルを考えると、それこそが趣旨に合っているということなのかもしれない。
ドラムはパワフルで迫力のある演奏で見応えがあったなぁ。
俺はドラムのことはよくわからないので知らなかったんだが…。
シンバルはああいう使い方もできるもんなんだな。
それについては詳しくは書けないが…。
見た目を簡単に説明すると”シンバルを使ったアキラ100%”である。
クオーツ星 / Club ROOTS!
完全に初見。
アコギギタボの3ピースバンド。
曲やアレンジが良い上に各パートが際立ちながら融合してて、バンド全体のレベルの高さを感じた。
特に存在感の大きいギタボの歌声が、トーンと滑舌が良くてなんとなく独特な世界観の歌詞も伝わってくる感じ。
(アコギだからというのもあるかもしれない)
Su凸ko D凹koi / Club ROOTS!
1か月半ぶりの観覧。
新曲としてやっていた「風俗嬢との恋」という曲はかなりかっこよかったなぁ。
コード進行も良いし、キメもわかりやすいし、Cメロみたいなとこもナイスだし。
今まで観たスットコ曲の中でも一番好きな気がする。
あんまり頻繁に観てないからかもしれないが、最近のスットコはなんとなく変化を感じるんだよなぁ。
悪く言えばパンクさが減っているというか、良く言えばエモさ増しているというか。
川柳は後方から撮影。
朝早かったこともあり、眠さと疲労を感じてきたのでこれにて離脱。
あと単純にぼっちで寂しいというのもありwww
まとめ
マザーがMCで言っていた。
「高円寺に住むとバンドマンを辞められなくなる」
たしかにそうかもしれない。
高円寺は不思議な街だ。
サブカルというかアングラというか、あらゆる文化が混在している。
中野ほどポピュラーでもないし、阿佐ヶ谷ほど整ってもないし、荻窪ほど便利でもないし、西荻窪ほどマニアックでもないし、吉祥寺ほどキレイでもない。
それでもあらゆる中央線文化を包含した上に、下北沢の下位互換のような異国のような…高円寺とはそんな街だ。
(高円寺の代表的なゆるキャラ「サイケデリー」を見るとよくわかると思うww)
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高円寺には、俺は俺で特別な思い入れがあると言える。
冒頭にもなんとなく書いたとおり、必ずしも良い意味ではないがwww
調べてみたら、HIGHに行くのは7年ぶり、ROOTSに行くのは3年ぶりだった。
別に意図して避けているわけでもないんだが、なんとなくライブ観覧という意味では気が乗らないのかもしれないww
JR高円寺駅からは離れたところに、LOFT Xというライブハウスがある。
前身はCLUB LINERという名称だったと思う。
そのさらに前身か前前身かわからないし名前も忘れたが…。
25年ほど前だろうか、そのハコに行った記憶がある。
場所まで覚えている範囲では、ライブハウスというものに行った俺の中での最も古い記憶だ。
何を観たかまでは覚えていないが、そんな記憶も今の俺を形作るひとつかもしれない。
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良くも悪くも、俺には高円寺という街の呪縛がかかっている。
それが少し解けた気もするし、少し強まった気もする。
俺は今までもそしてこれからも、少なからず共に生きていくんだろうな…。
この愛すべき汚い街と。
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