最近すっかりハマっているCIVILIANのニューアルバム「Never Open Door For Strangers」のリリースツアーであるが…。
東京が平日なので行けない…。
ならば行くしかない、宇都宮に!!
宇都宮であれば車でも軽く日帰りで行けるので、遠征というほどではない。
しかし、せっかくなので観光も兼ねることにしてみた。
とは言え、いろんな人を誘っては断られで、完全な1人旅である。
人望が薄いというか、そもそもCIVILIANファン仲間がいないというか…。
まぁ、とりあえず簡単な観光レポとライブ観覧レポ、スタート。
宇都宮観光
宇都宮に行くのは昨年の82回目の終身刑のツアー以来、およそ1年ぶりである。
上記の通り、今回は完全な1人旅である。
それは寂しいことだが、逆に言えば自由の極みでもある。
ということで、好き勝手なタイムスケジュールで動くことにした。
まず、混んでる時間に運転したくないので、朝5時に出発www
なるべく高速代を節約したいということもあり、東北道の浦和ICまでは下道で行ってみた。
ぼちぼち車はいたが、わりと快適に走れたな。
高速よりも国道122号線の方が混んでたぐらいだ。
そして何より、道中のツイキャスに付き合ってくれたリスナーに感謝である。
それがなかったら3時間も運転できないwww
大谷資料館
宇都宮にある大谷資料館は古くからの採石場で、よく撮影に使われているいわゆる”聖地”のような場所だ。
映画やMVなどが多くて、誰もが何かで観たことがあるに違いない。
ちなみに、CIVILIANの「正解不正解」のMVも、観た瞬間に大谷資料館なのでは?と思ったんだが…。
実績に書いてないし何もソースはないし、たぶん違うんだろうな…。
ということで、宇都宮に行くならどうしても大谷資料館に行っておきたいと思ったわけだ。
どれぐらい混むかわからなかったので、さすがに開館時間の9:00に合わせて行けば大丈夫だろうという雑な予定の組み方をしているwww
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さて、現地に到着すると…。
もう周りの景色が凄い!
テンションが上がりつつ、施設の中へ。
ここのレポがメインの記事じゃないので、細かくは書かないけど…。
とにかく、広い、涼しい、凄い。
ちなみにこの日は中が10℃ぐらいだったかな?
一応、パーカーを持って行ってたので良かった。
上記の通り、撮影スポットとしてお馴染みなので、ところどころに説明用の展示がある。
例えば、俺なんかだと以下のようなMVは観てことがある。
中が広いので、事前に「このMVはここ」みたいな予習をしておかないとさっぱりわからんなww
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大谷資料館は撮影スポットである以前に、あくまでも採石場としての資料館である。
歴史を感じるような展示もされている。
機械(といってもそれさえも時代を感じる)を使う以前は、当然ながら手で採石をしていた。
手で掘っていたときは1日に数千回もツルハシを振っていた、みたいな記述もされていた。
もっと古くは、そもそもどのようにしてこの地層ができたか、のような展示もあった。
浅い知識ながらも歴史を学習すると、政治的な中心地のことしかわからない。
でも、こういう産業の歴史に触れるというのも大事なことだよなぁ、と思った。
(群馬県の富岡製糸場に行ったときもそんなことを感じた)
そういう歴史の積み重ねの上で、今は撮影スポットとして人気があるわけだ。
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さて、採石坑内を見学していたら、お決まりのように記念撮影をしていた。
小さいカードサイズの写真は無料でもらえるとのことで、せっかくだから撮影してみた。
見学を終えた出口では、大きいサイズの写真を売っていた。
そんなん買うわけないやろ…。
と思いつつ。
大谷資料館すげぇ良かったなぁとか思いながら、すでに写真立て?に入れられた写真を見せられたら…。
そりゃ買っちゃうだろwww
おっさんが1人で写っている写真を買ってしまったwwwwwwwwww
あと、希望したら大谷フォトなるサイトに掲載してくれるとのことで載せてもらったwww

我ながら感心するよね。
おっさん1人でようここまでエンジョイできるなwww
道の駅うつのみや ろまんちっく村
宇都宮に行くにあたって、友人であるぶるーさんやくららん(栃木在住)から情報を得た結果…。
ろまんちっく村というものがあるということがわかった。
調べてみたら風呂もあるとのことで、とりあえず行ってみることに。
この時点ではちょうどお昼ぐらいで、雨がパラパラと降っている感じだ。
寝不足で朝っぱらから運転してきたので、車で仮眠をして風呂に入って目覚めようかな、と。
スパのような施設ではなくて、あくまでも道の駅に併設された入浴施設、という感じの規模だ。
宿泊施設やプールもあるようだが、とりあえず簡単に入浴して終わりww
露天風呂もあったけど、雨だったのでそんなに長居することもなくwww
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せっかくなので、ろまんちっく村を歩いてみることにした。
天気が悪いので客足は少ないものの、それなりに魅力的な店や施設がある感じだ。
ステージのようなものもあって、何かのパフォーマンスも行われていた。
晴れていたらファームや森に行ってみたかったが、食事だけすることにした。
いくつかある食事処から一番よさげなレストランをチョイス。
名前の通り地ビールなどが売りなようだが、俺は飲めないので食事だけ。
おそらく地産と思われる食材を使ったプレートをチョイス。
ハンバーグとチキンカツが非常に美味かった。
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もう1つの観光候補として、宇都宮タワーにも行こうと思っていたが…。
景色を楽しむものかつ公園で歩くということもあり、天気が悪いので割愛。
その後はライブまでの時間を宇都宮市街をウロウロして過ごしていた。
栃木名物レモン牛乳も飲んだwww
ライブ前の観光はそんな感じかな。
あとは、ライブ後の食事だけ簡単に紹介しておく。
オリオン横丁
ライブが終わったあとに行ったのがこのお店。
とにかく1人で入りづらい飲み屋が多くて、入れそうなのは東京にもあるチェーン店ばかりだったが、ここなら入れそうと思って入ってみた。
横丁というだけあって、複数の店舗のメニューを同時に頼めるタイプの店だった。
宇都宮に来るたびに餃子を食べているので今回はいいかな、と思いつつ…。
結局、宇都宮名物の餃子と焼きそばを食べてしまったwww
ライブ観覧
宇都宮観光を終えて、ライブの時間まで東武宇都宮駅周辺でのんびりと過ごしていた。
大谷資料館にしてもろまんちっく村にしても、わりと近くなので便利だった。
以前、宇都宮に来たときは、ヘヴンズロックのVJ-4だったので、VJ-2は初めてである。
東武宇都宮駅というか東武百貨店というか、そこに隣接するようにあるハコだ。
少し歩いたが、駐車場は上限400円のところに停められたのでめっちゃ助かるww
ちなみに、まだツアー中なのでなるべく致命的なネタバレにならないようには書くが…。
あくまでも俺の判断で書くので、以下は各自の責任で読んでいただければと思う。
CIVILIAN
5月の革命ロジック以来、1か月半ぶりの観覧。
ワンマンは初見である。
フロアは地下にあるが、1階のスペースでライブ前の物販が行われていた。
この規模の都内繁華街のライブハウスだとなかなかこういう造りにはならない。
非常に快適である。
ラババンと缶バッジ、そして歌詞ステッカーを購入。
歌詞ステッカーというのは、いかにもアルバムツアーならではという感じがする。
特にコヤマヒデカズの歌詞は、活字にして読みたいものだから買うしかない。
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誰1人として知り合いがいないので、オープンを待っている間はずっとモジモジしていたww
なんか女性ばっかりだし、気軽に声をかけるような雰囲気でもないしwww
俺は新参だから、ファンの方といろいろ交流して見識を深めたいところではあるんだけどね…。
ちなみにチケットはCの1番である。
AとBが何なのかはわからないが、Aが80番ぐらいでBが10番ぐらいまで呼ばれてたかな。
ざっと考えておよそ100人って感じかな。
宇都宮とは言え、元メジャーバンドでキャパ300人のハコにしては少し寂しい数ではある。
でも、ワンマンは初見だし、ゆとりを持って観れるという点では良いのかもしれない。
え?もっとみんな観なくていいの?という感じだwww
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アルバム名「Never Open Door For Strangers」にちなんでか、入口にはドアが設置されていた。
知らん人にドアを開けるな、という意味だから…。
このドアを通る人=ライブを観に来るファンは、知らん人ではないどころか、心をドアをも開ける信用できる人ってことなんだろうな、などと感じた。
ドアといえば、いわゆる「どこでもドア」を連想するかもしれない。
俺としては、わりと最近に観た新海誠の映画「すずめの戸締り」も思い浮かべる。
いずれにしても違う空間を繋ぐものである。
建造物におけるドアや窓というのは【内と外を繋ぐもの】で、隔てるための壁なんかとは明らかに役割が異なる。
今回のCIVILIANというかコヤマヒデカズの場合は、ドアを【自分と他人を繋ぐもの】の象徴のように扱っているのかもしれない。
また、ライブハウスという物理的空間においてもそうだ。
俺はよく思っていることがある。
ライブハウスというのは、現実離れした夢のような空間だ。
このドアは、その【現実と夢を繋ぐもの】としての意義も感じた。
これだけの演出でここまでのことを考えさせるイベントはなかなかない。
それだけでも宇都宮に来た価値があったのかもしれない。
ちなみに、みんなが見守る中でAの1番の人がドアを開けていたww
上記の通り、個人的にネタバレではないと思う範囲のことだけ書くように心がけているが…。
人によって感覚は違うので、改めて注意喚起をしておく。
ここからはライブハウス内のことを書くので、より注意が必要だ。
フロアは前半分が埋まっていて、後ろ半分はまばらに人がいるという感じ。
俺は5-6列目ぐらいかな、やや上手のちょうど真ん中ぐらいの位置だ。
まだCIVILIANを観たのは数回ほどだが…。
立ち位置はドラムが後ろの三角形パターンと3者並列パターンがあった。
今回は後者のパターンだった。
ステージにもドアが設置されていた。
ドアに対してのかなり強いこだわりを感じる。
VJを多用していて(3割ぐらい?)、歌詞が表示される曲もいくつかあった。
しかし、ステージにはドアがあるので、フラットには映っていないww
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セトリは当然アルバムの曲が中心で、今までの曲も何曲かという感じだ。
ここが一番ネタバレになるところだが、アルバム曲については少し言及しておく。
曲によってわりと頻繁に楽器を持ち替えることがあった。
その時は同期が長めに流れていて、ライブの流れを途切れさせないような工夫がされていると思った。
また、それはおそらくチューニング違いなんだろうが、安易に同じチューニングの曲を続けるわけではなく…。
あくまでも表現したい曲順へのこだわりをも感じることができた。
個人的に「イエスタデイワンスモア」はかなり好きなんだが、ライブでは初めて観ることができた。
イントロのリフ部分は、ちょっと音圧の寂しさを感じたが、やはりこの曲はかっこいいなぁ。
客が歌えるパートもあるし、アルバムのリード曲の1つに相応しいと思う。
印象的だったのは「せめて綺麗に」だ。
上記の通りVJが多い中で、赤い照明だけで演奏していたのは逆にインパクトが強かった。
内容や曲調から考えても相応しい演出だと思ったし、ライブでこういう曲をやったときの雰囲気ってかなり好きなんよね。
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俺は詳しくはわかっていないため、以下は独自の解釈と憶測も含まれる前提で読んでいただければと思う。
MCでは、おそらくメジャーレーベルを離れたことについて言及していた。
一応、今は事務所もレーベルも自主制作=インディーズということになっているっぽい。
また、MCの時間中に逆光だったのも印象的だった。
毎回そうなのかもしれないが、個人的には斬新な演出だなと思った。
コヤマヒデカズは、メジャー契約を解除したときに挫折感があったと言っていた。
それは、自分たちが目標としていたところまで売れなかった、ということのようだ。
もしかしたらコロナ禍の影響もあったのだろうか。
また、必ずしもコヤマヒデカズとしてCIVILIANとして表現したい音楽ができていたわけではないのかもしれない。
タイアップなどのコンペのために曲を作ったり、決まった時期にアルバムを作ったり、というのはプレッシャーが大きいことだ。
別に揉めて辞めたわけではなくてあくまでも円満な契約解除ではあることは強調されている。
でも、いざインディーズになって、自分の好きに曲を作っていいとなったら、逆に何を作っていいのかわからなかったようだ。
そういう苦悩があったことも話していた。
それが2022年の初頭の話で、そこからクラファンでツアーをやって…。
そのツアーを通して、ようやく自分のやりたい音楽に辿り着いて今回のアルバムの制作が始まったらしい。
思えば俺がCIVILIANを観たり聴いたり始めたのはそれ以降の時期だ。
自主制作として何かを模索して必死に足掻いてやれることをいろいろ試していたのかもしれない。
そうでなければ、そんなメジャーバンドと、切磋琢磨のモザイクのステージで俺が出会うことはなかっただろう。
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およそ1年半かけて、今回のアルバムができた。
その曲をようやくライブでファンに届けることができて、コヤマヒデカズはそこに手ごたえを感じていたようだった。
今回のアルバム「Never Open Door For Strangers」は、メジャー期間にリリースされた「eve」や「灯命」とは雰囲気が異なる。
MCを踏まえた上で改めてメジャーアルバムを聴くと、やはりそれは良い意味で普遍性のある優れた作品だ。
でも、コヤマヒデカズにとって曲を作るということは、自分の心の深層に潜っていくことのようだ。
それは今回の「遠征録」に顕著に表れている。
そして俺は、その心の深層こそ、実は本当の意味で普遍性があるのではないかと思っている。
改めてそんなことを考えるアルバムとライブだった。
まとめ
宇都宮はメンバー純市の出身地でもあり、凱旋ライブのようなものかもしれない。
さらに土日ということを考えると、集客としては少し寂しかったのは否めない。
それまでのワンマンライブに行ったことがないので、多いのか少ないのかはわからない。
でも、なんとなく過去の動画とかを観ていると、もっと大きな会場でもやっていたように思う。
それはやはりメジャーの力があったからなんだろうか。
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すごくざっくりとCIVILIANの歴史を振り返ると…。
インディーズのLyu:Lyu時代があって、メジャーデビューぐらいのタイミングでCIVILIANへ改名となっている。
上記の通りインディーズに戻ると同時に、よりコヤマヒデカズの深層を抉る曲になった印象がある。
それはもしかしたら、Lyu:Lyu時代の曲に近づいたということかもしれない。
俺はLyu:Lyu時代の曲は「メシア」ぐらいしかよくわかっていない。
そしてもちろん、「メシア」は好きである。
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なんとなく、CIVILIANが好きだからLyu:Lyuも聴いてみようかなと思うこともある。
でも、あくまでも今のCIVILIANが好きなだけで、Lyu:Lyuも受け入れられるかはわからないのよね。
というのも、やはりメジャーという経験は大きいというか。
すげぇ簡単な言葉で言うとキャッチーさを手に入れたような気もする。
つまり、Lyu:Lyu時代のコヤマヒデカズという人物をそのまま出したような音楽に…。
CIVILIANメジャー期のキャッチーさも合わせ持ったような…。
今後のCIVILIANは、なんとなくそんな感じになるのかもしれない。
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バンドというのは大きな変革を迎えるたびにファンの増減がある。
特に今回のアルバムとツアーはメジャーからインディーズへの変革なので、集客的にも寂しくなってしまったのかもしれない。
でも、バンドとしては紛れもなく成長をしていることに違いない。
俺は新参もいいところだが、これからのCIVILIANの活躍に注目していきたい。
いや、注目せざるを得ないだろう。
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さて、朝から車を運転して、散々遊んで帰ってきて…。
日帰り旅行とは思えない濃い日だった。
疲れ果てた俺の気持ちを歌詞ステッカーで表現して終わりたいと思う。
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