ちょうど2か月前、つまりそれは昨年のクリスマスだ。
街はイルミネーションに彩られ、行き交う恋人たちはとても幸せそうだ。
その日、俺は下北沢にいた。
そして、そのときからこの日を楽しみに生きてきた気がする。
クリスマスのさらに1か月前、このライブの告知がされた。
ちょうどそのころ、HakubiとHello Sleeowalkersが対バンをしていた。
それも衝撃だったんだが、さらなる衝撃が俺を襲ったのだ。
なん…だと…?
CIVILIANとHello Sleepwalkersが対バン…?
俺の好きなバンドがこんな形で交わるとは…。
SUIRENとは一体何者なんだ…。
とにかく、テンションが上がらないわけがないよな!
ライブ観覧
雨が降っていたが、フットワークも軽く渋谷へ。
いわゆる渋谷のO-Groupは、EASTやWESTやCrest、そしてduoには行ったことがある。
(厳密にはduoはグループではないようだ)
しかし、nestには行ったことがなく、どこにあるのかもよくわかっていなかった。
どうやらWESTの階上にあるようだ。
入口が6階て…。
まさかクレストよりも上の所があるなんてwww
しかし、クレストと違ってエレベーターを使うことができた。
いや、待てよ。
この普通のエレベーターで100人以上運ぶのか?
キャパは250人らしいが、なかなかしんどいやろwww
ということで早めに6階のエントランスへ。
広々としたエントランスから、外階段を使って5階のフロアに降りる感じだった。
いや、エントランスんとこに傘を置いちゃったから濡れながらフロアへwwwww
Hello Sleepwalkers
4か月ぶりの観覧。
CIVILIANもそうだけど、ハロスリをこの距離感で観れるのはアツい。
ネストのフロアは前方と段上の後方に分かれている。
キャパを考えると150人ぐらいいた感じだろうか。
前方の3列目ぐらいで観ることに。
ドラムはサポートだが、ギターは3人いるというのが面白い。
しかも、明確に役割分担がされていて、見応えがある。
俺は特にギタボの2人が好きである。
ハロスリの中では『百鬼夜行』が好きなんだけど、やってくれてめちゃテンション上がったな。
思わず前に突っ込みそうになったけど、そういう現場じゃなかったwwww
たしか『Jammig』だったかな。
シュンタロウはギターを置いてのパフォーマンスだ。
ギタボってギターを置くと違和感ある場合が多いけど…。
シュンタロウはマイクだけでもすげぇ画になるんだよなぁ。
MCでは、CIVILIANとは8年ぶりの対バンと言っていた。
もしかしたらそれはLyu:Lyuかもしれない。
ラストは『午夜の待ち合わせ』で締められた。
新旧織り交ぜられてて、短い枠でハロスリのいろんな魅力を観れた気がする。
いろんなギタボのバンドを観てるけど…。
シュンタロウとナルミみたいなプレイヤーは他にいないので、観ててすげぇ良い。
もうちょっと曲を聴き込みたいところだ。
CIVILIAN
2か月ぶりの観覧、本日のお目当て。
2列目ぐらいに進出。
コヤマヒデカズと純市は、いずれも2本の楽器を用意していた。
チューニング違いだと思われる。
コヤマヒデカズは、AddictoneのJMではなくてどこかのレスポール風のギターと、ドラゴンフライのストラト風のギターだった。
いや、それよりも髪を切ったコヤマヒデカズがかっこよくて良かったなww
ワンマンに行けてないので、そこを観るのも楽しみのひとつだった。
有田清幸も髪を切ってたかな。
CIVILIANが全体的に爽やかになった印象だ。
純市の髪はわからんww
—
SEから順当に『人類教ノスゝメ』でスタートした。
最近のCIVILIANの定番の始まりだし、個人的にも「待ってのたのはこれだよ!」感が凄い。
特徴的なオクターブ奏法から『犬になりたい』が続いた。
ワンマンやフラワーズロフトでは、けっこう腕とか上げてたんだけど…。
なんかこの日はそういう感じじゃなかったwww
『人類教ノスゝメ』は、人間として社会に画一的に組み込まれることを皮肉った曲だ。
最終的に「社会を維持する犬になり果てる」と締められる。
そこからさらに自己否定から、誰かに飼われる『犬になりたい』と言わんばかりの展開となるわけだ。
もう何度か観てるけど、この流れがたまんねぇんだよwwwwwww
いずれも過激な曲ではあるが、実は誰もが心のどこかで思っているような内容だと思う。
こういう曲を聴くたびに思うのは、共感というよりも潜入や発掘みたいな言葉が合うということだ。
潜在意識への訴えかけられるような感覚だ。
最近観ているバンドでは、そういう感覚になるのはCIVILIANぐらいだ。
CIVILIANというかコヤマヒデカズのファンはそういうところに惹かれてる人が多いのではないだろうか。
—
比較的ポップな曲調の『さよなら以外』『覚えていようと思ったよ』が続いた。
特に『さよなら以外』は、なかなかの名曲だと思うんだよなぁ。
上記の2曲とは違う没入感というか、すっかりコヤマヒデカズに吸い込まれるような感覚になる。
ラスト前にイントロのピアノに合わせてMCが挟まれた。
どうやらコヤマヒデカズは、SUIRENのRenと仲が良いようでそれで呼ばれたらしい。
あと、ハロスリとは久しぶりでただのファンです、みたいなことも言っていた。
なんかかわいいww
そのまま最後は『déclassé』で締められた。
順当に最新アルバムの曲のみのセトリとなっている。
それこそが今のCIVILIANを最大限に引き出せるものだという思いだろうか。
特にライブで観る『déclassé』は最高だな。
ハロスリもそうだったが、CIVILIANもあっという間に終わってしまった。
SUIREN
初見。
後方の段上から観覧。
本日の主役で、このライブはメジャー初のEPのリリイベとなっている。
それまではおそらく配信などでシングルを出していたんだと思われる。
基本的にはボーカルと鍵盤のユニットで、サポートメンバー込みのバンド体制での出演だった。
曲の良さや、ボーカルの声質・上手さを全面的に感じるユニットだったな。
おそらくそういうところが売りなんだと思う。
アンコールではないが、バンド体制終了後にMCがあった。
配信で恋愛相談をやっている、という話のインパクトが強くてあとは忘れたww
鍵盤がおもしろキャラということが判明したが、愚直に音楽に取り組んでるような印象も受けた。
最後は、ボーカルと鍵盤のみでの演奏で締められた。
バンド体制よりも、繊細なピアノのフレーズや歌が際立っていて、それも良かったな。
とにかく、ハロスリとCIVILIANを呼んでくれたことに対する感謝が尽きない。
素晴らしいイベントをありがとうございました。
まとめ
俺は常日頃から思っていることがある。
いろんな界隈にまたがって好きなバンドが多い。
だから、界隈違いと思ってたバンドが対バンするとアツい。
ということだ。
俺は知らなかったが、ハロスリとCIVILIANは過去に対バンをしたことがある。
それでも10年近く前ともあれば、もはや今では界隈違いという扱いでいいだろう。
だから「ハロスリとCIVILIANの対バンがあるなんて!」と感動に繋がった。
CIVILIANのコヤマヒデカズはハロスリのファンだと言っていた。
以前ハロスリと対バンしていたHakubiの片桐がコヤマヒデカズのファンだというのも周知だ。
つまり、次に期待したいのは、ハロスリ・CIVILIAN・Hakubiの対バンだなww
しかし逆に考えて、いつも同じ対バンは萎える、というわけでもない。
同じ界隈なら必然的に観る機会が多くなって、集合体として好き、ということにもなるからだ。
例えば、先日の武蔵野音楽祭における、ロマンス&バカンスと虎の子ラミーなんかは良い例かもしれない。
ファンを共有というか、Admという集合体で好き、みたいな人が多そうだ。
そんなことを考えていると…。
好きなバンドが何度も対バンしてるけど好きになれないバンド、とやってるのが一番だるいわけだなwww
少し話が逸れたので戻す。
今の俺はすっかりCIVILIANにハマっている。
どのバンドもそうなんだけど、結局それは「CIVILIANからでしか摂取できない栄養素がある」からだ。
ガールズ系イベントや、武蔵野音楽祭のやブクロックのようなワチャ系イベントでは、それなりにワチャワチャしている。
そういうのが楽しいからそうしてるんだろう。
しかし、この日のイベントでは、微動だにしなかった。
それが楽しくないというわけではない。
それ故に摂取できる栄養素、つまりそれは音楽が生み出す心の機微のようなものがあるのだ。
コヤマヒデカズの一挙手一投足や音や言葉の振動を全身に焼き付けるような感覚だろうか。
そしてそれは心の奥底に届くような、いや、心の底を抉られるような感覚でもある。
一般的な言葉で表すなら心が洗われるということかもしれない。
—
CIVILIANを観たあとは、他のバンドを観る気がなくなってしまう。
いや、SUIRENは観たけどさww
CIVILIANのあとじゃなかったらもっとまともな感想も書けたかもしれない。
それは非常に怖いことだ。
CIVILIANだけ聴いていれば、CIVILIANだけ観ていればいいという気持ちは…。
新しいバンドだけでなく、他に好きなはずのバンドに触れる機会をも著しく奪ってしまう。
心が洗われる、と書いたが、もしかしたらそれは洗脳にも近いのかもしれないな。
—
さて、気持ち悪いことばかり書いてても仕方ないので、話題を変える。
O-nestには初めて行ったが、非常に居心地が良く感じた。
物理的な環境もそうなんだが、スタッフの人当たりとでも言おうか…。
もう少し具体的な言い方をすると、カウンターやもぎりの対応が良かった、ということになる。
同グループのクレストもスタッフの感じは好きだ。
(流血沙汰の世話をしてもらったというのもあるがwww)
さすがOグループだ、と思うところだが…。
実はこれは普通のことなんだけど、逆に言うと対応の悪いライブハウスもしばしばある。
別に良い思いはさせなくていいから、少なくとも不快にはさせないで欲しいもんだ。
どことは言わんけど、好きなバンドがそういうハコに出るのは非常に萎える。
文句を書いても仕方ないのでここらで終わりにしておくが…。
とにかくO-groupのライブハウスは居心地が良い。
必然的に良いハコには良いバンドが集まるもんだ。
こういうライブ観覧を積み重ねていくことが重要だな、と改めて思った。
コメント